思い立って雪国へ(その6)
yonkichi, · カテゴリー: 旅締めたカーテンの隙間が少しづつ明るくなってきた。
くーは私が動くと必ず目をあけて見る。環境もあるのだろうが、これまでそっと立ち上がって近づいても目を醒まさなかった時は自宅で数回。大抵がすぐに目を醒ます。
くーの耳はよく動く。前に後ろにぐるりと方向がかわる。撫でると耳は後ろに倒れ、アジをしている時はハンドラーのいる方に耳が向いているのが面白い。よく聴いている証拠である。寝ている時は一番標準の角度で、ちょっと耳先が反りながら定位置で動かない。
旅行に出ているとなかなか安心して眠れないのか、ちょっとの物音で目を醒ましてしまうので、落ち着く環境を用意してやりたいと思う。一番苦手なのが子供。足音がドンドンと響き、高周波の声を出す事で、当然だがそれは隣近所に響く。それを夜中にされるととてもではないが落ち着いて眠れない。
ロッジクルト側からみればあまり嬉しくない事だが、今回は我が家以外に誰も泊まっていなかったので、安心して眠る事ができた。一般の宿に停まるとどうしてもそういう面で気をすり減らしてしまう。普通の宿でも決してくーから吠える事はないのだが、驚いて吠えてしまう事は人間だってある訳だから、くーのせいとは言えない。きっかけになった騒音に問題があるはずなのだが、犬に何を求めているのかわからないが、悪者になりがちというのも悲しい事実だ。人の方が余程不注意な事を普段からしているはずなのに。
朝までゆっくり眠れたのだが、流石にちょっと冷え込んでいたので、素早く布団から出て石油ファンヒーターを点火し、エアコンをかけた。そしてすぐにまた布団へ。なんとまだ湯たんぽが温かい。既に12時間以上経っているのにもかかわらずだ。
湯たんぽといっても、昔ながらの鉄のものではなく、赤いプラ製のもの。湯温も沸騰しているものを入れられる強度があるようだ。由はすっかり気に入ってしまい、このお湯がもったいなく、洗顔に使った程だった。
くーをちょっとだけ排泄散歩。外は結構冷え込んでいるが、それでも0度まで下がったかどうかという所だ。山の方は軽く氷点下を越えたようだが、このあたりはギリギリの線なのかもしれない。ドッグラン側からは南アルプスの山々が美しく見える。
フロントに全員で行き、朝のご挨拶。ここはB&Bなので、パンと飲み物が7時から用意されている。欲張って1切以外のパンを全てオーブンで温め、豆がセットされているコーヒーメーカーの電源を入れていれたてを頂く。紅茶はお湯があるので、ティーバックを入れて部屋に持ち帰る。
部屋の中にあるテーブルセットには、窓から朝日がさしこんでいた。くーにもマンマリゾの朝ごはんを出してやり、今日の予定を話しながら一緒に朝食タイム。
食後はゴミをまとめ、荷物を車へ積む。エンジンが冷えきっているのでアイドリングさせて、フロントに挨拶に行った。
鍵を渡し、お世話になりましたと言うと、オーナーがあの車はエスクードかねと言う。正直そう言われたのは初めてだったのだが、実は4WDがお好きなようで、ジムニーの走破性がお気に入りだという。Jeepに乗っていた事もあったそうで、相当なオフロードマニアのようだった。
以前ここに来た時には、ダイハツのロッキーだったと話したり、我が家は林道や雪の山もかまわず走るし、由が町中を運転するにも取り回しができるサイズという事でエスクードになったと伝えた。そして昨年の秋にリアシート部分をベッドにして、車中泊ができるようにしたというと、それをみて「これはいいな」と言って下さった。
そんな車や犬の話をしていると、出発するつもりが30分も経ってしまった。そうしているうちに奥さんもいらっしゃり、お二人に挨拶ができてラッキーだった。またそれほど遠くない時期にきたいというと、昨日来ていたボーダーコリーの飼い主さんが近所でさくらんぼを作っているので、その時に来るとよいと言われる。
快適な一夜を過ごし、色々な話しをして2日目の旅のスタートとなった。
写真はロッジクルトのフロント前。平日だった事もあって、貸切りだった。

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