太陽熱に対抗する味とは
yonkichi, · カテゴリー: 食べ物陽水の歌ではないが、直射日光に長く当たっていると、命を落としそうな勢いの太陽熱が容赦なく降り注いでいる東京。地面のアスファルトからの照り返しも強烈だ。日中歩いたりするととんでもない事になりそうだ。
最近ニュースで熱射病への対策がよく取り上げられているが、子供の頃は日射病だった。熱射病っていうのは何時からなのか。帽子をかぶってでかけても、熱射病には関係ない。実際最近、自分でも熱射病気味じゃないかという位、目眩が起きそうな程、意識が朦朧とする事がある。少し歩くようにしているのだが、その途中、サウナの中に居るようなねばっこい空気の中で喘いでいる。
クーラーが恋しい。冷たいお茶が飲みたい。そんな事を考えながら、たどり着くと毛玉が飛びついてくる。とりあえずおとなしくなるまでなでてやり、べたつく洋服をはぎ取り、まずお茶を1杯。そしてすぐに風呂に入る。風呂も殆どシャワーで充分だ。
私はさっと風呂に入るタチなので、15分程度しかかからない。もう少し涼しければ半身浴で少しじっくりと温まるんだが、とにかく汗を流してさっぱりしたい。夏はいつもこんな感じだ。いや、独り暮らしの頃は殆ど夏はシャワーだけだった。八重山の宿だってそうだ。
ただ東京はその暑さに加え、空気の悪い空間だけに別な意味での息苦しさもある。坂のある道ではアクセルをあける車の排気ガス、タクシーが休憩駐車の為に、アイドリングさせながら中で寝ている横を抜けてくるだけで、こっちは息苦しくなってくる。
この季節はあともう少し我慢すれば通りすぎる。あまり暑すぎると、やはりダメダメになってしまうものだろう。こういう季節にはよく鰻を食べたり、体力がつくような食事が取り上げられる。逆に脂っこい料理ではなく、さっぱり素麺やそばでも食べたい所なのだが、それではこの暑さを乗り越えられないというのだろう。さっぱりした料理ばかりでは、体がしっかりした味の料理を求めるように、それは程度問題だろう。
鰻は今、高い。来年もどうやら、稚魚の生育が悪くもっと高くなるだろうと言われている。個人的には鰻は好きなのだが、ちょっとした体の問題があるのと、食費を少し節約しうようという所で、ゴーヤーなどのサッパリした味で栄養豊富な野菜などで乗り越えようと思う。
という割には、今日は夏野菜のカレー。インドやタイのカレーも好きで、真似して作ったりしているが、日本のカレーはやはり独特だ。子供の頃からなれ親しんだとろみのあるカレーは、日本のカレーと言ってもいい。一晩おいたカレーの美味しさなどは、日本人ならみんな知っているだろう。
沖縄料理でも洋食でもなく、実は今日食べたかったものは、帯広はぱんちょうの豚丼。これは常習性があり、一度食べるとまた食べたくなる。おなかがいっぱいでも、一口食べれば最後まで食べずにはいられない絶妙な味なのだ。梅おばあさんの味は、魅惑の味だ。
昨年の夏も、開店10分前に到着し、何とか1ターンで入り、松を食べる事ができた。今年も帰る時の空港は帯広空港なのは、ここに寄りたいからなのだ。

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