丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

イクラ丼の夜

yonkichi, · カテゴリー: 食べ物

友人からイクラを頂いた。
正確に言えば、和琴ミーティングに集まった皆への差し入れだったのだが、以前の日記の通り、私はディスク大会に出ていたので、夕食を外で済ませてきたのだった。その時に集まった友人に振る舞われたのだが、私たちは食いっぱぐれていた。
事前にもしもできるならちょっと残しておいて欲しいという事を、和琴のおっとさんに頼んで置いたのだが、それを今日わざわざ届けてくれた。ありがたや。
北海道ではイクラはシーズン、結構たやすく手に入る。とはいえ、やっぱり醤油漬けを作るとなると手間がかかる訳で、おすそ分けをして頂く時位しか口に入らない。または高いお金を払って、お店で食べるという事になる。
釧路の和商市場の田村商店で、瓶詰めの醤油漬けを買ったり、また白いごはんを買って、載せて貰って食べたりしたのだが、釧路から船に乗る事もなくなった今、それだけの為に釧路にいく事もなくなった。たまに釧路空港から出る時は、六花亭やなごやか亭をまわると、もうイクラ丼どころではない腹の状態となってしまうので、鮨好きな私にとっては、なごやか亭を取ってしまう。
同時に和商市場のクオリティの落ち方で、あまり魅力を感じなくなったという事もある。80年代後半から90年代前半にかけては、本当にオトク感が高い「勝手丼」が存在していたのだが、値段的に魅力がなくなってしまい、もうわざわざ味気ない発砲スチロールの丼を手にする事もなくなった。それこそ300円で丼に入りきらないほどの甘エビや、ホタテなどを持ってくれた時代はもう過去の事だ。
私は牡蠣や雲丹がいまいち好きではない。食べられないという事でもないのだが、どうしても食べたいという人からすれば、嫌いという分類に入ってしまうだろう。しかしイクラは昔から好きだった。
イクラ丼にする時も、白い炊きたてのご飯に盛るよりも折角家で食べるのだから、鮨飯にして、その上にたっぷりと焼き海苔をかけ、その上にどっかとイクラを載せた。それだけでは寂しいので、馬鈴薯がなかった為紅芋で代用した豚汁を添えて、豪華な夕食となった。
ちょっと遅いが北海道の味を堪能。粒がしっかりしていて歯ごたえのあるイクラは、やっぱり内地ではなかなか高くて食べられない。
友人に感謝すると共に、自然への恩恵にも感謝。
写真はイクラ丼をはじめて食べた年の、釧路ツーリングトレインのプラットホーム。寒さに震えつつ、和商市場の海産物で、一晩を一緒に過ごした旅人たちと乾杯をした。
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