丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

21年目のハイジーの家

yonkichi, · カテゴリー:

私がウェブサイトをサポートしている開陽台ハイジーの家が、今シーズンの営業を開始した。
ひょっとしたら最後になるかもしれないシーズン。スタッフの皆さんは、きっと秋口までそんな事を考える余裕はないだろうが、悔いのないシーズンを送って貰いたい。私がまだ若く、日々の暮らしだけを考えて、日々何を食べ、今日はどこに行くかという事だけを考えていればよい旅の日々を送っていた時、当時のハイジーの家のボックス席に何度も座った。
そこで出会った連中は、会う回数は少ないといえ、今でも繋がりがある。今になって、mixiで久しぶりなんていうのもある位、時代も変わってしまったが、人と人というのはやっぱり出会いというのが大事であって、そしてその後に長く付き合う事になる連中は、おのずと決まってくる。でも始まりは出会いからなのだ。
ハイジーの家は出会いを沢山くれた。スタッフはその時から今まで変わってきたが、かあさんはやはり中心人物だった。忙しく厨房で中華鍋を振るうかあさんを、丘の風景と共にぼーっと眺めていた。自分の母親とは違った目だが、私のかあさんなのは間違いなかった。
1997年、私は由とここで結婚式の真似事をした。かあさんは、適当に私たちが仲間が祝ってくれればよいと思っていたが、自分の娘さんに声をかけ、標津からわざわざ牧師さんを呼んでくれた。かあさんは、そして誰よりも私たちのイベントを喜んでくれた。
ハイジーの家は私の一人きままな旅人の時も、結婚式の時も、結婚後かわらず旅人として丘にあがる私の傍らにあった。いつしか、かあさんだけでなくとうさんや元気な娘さん3人とも顔なじみとなっていく。
そして今年も多くの旅人が丘にあがり、素晴らしい風景を感じ、旅人と出会ったり、再会したりするだろう。今シーズンという時間を、最後という意識の中ではなく、開陽台という素晴らしい場所を見守ってきたひとつのシーズンとして、過ごしてほしい。
きっと私たちが生まれる前から、そしてこの世からいなくなった後も、この場所はあるのだから。長い歴史の中の1ページという事で、それ以上なにもいらない。ただ、確かにここで人の出会いが開陽台から見える星の数ほどあったというのは、事実なのだから。
開陽台ハイジーの家21年目シーズン、オープン!
写真は昨年夏、開陽台の朝。本格的な装備を持っていけなかったので、川湯のちゅっぷのパンと地元のチーズで質素な朝食。
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