丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

思い立って雪国へ(その2)

yonkichi, · カテゴリー:

雪が重い。明け方まで雨が降っていたのではないだろうか。まあ悪くてもみぞれという感じの雪面だ。それでもスノーシューが楽しめるほどの積雪量はあるので、ほっとした。
くーは飼い主のスピードにあわせるなんて事はせず、先に行っては姿が見える範囲でまた戻ってくる。鹿の足跡が横切ったりしていると、その臭いをかいでちょっと横道にそれていくが、またすぐに帰ってくる。サークルは広めだが、しっかり耳は飼い主の方を向いているのが面白い。
行ったり来たりひたすらしているので、飼い主の100倍は運動しているのではないだろうか。この小さい体に、6歳にもなったのに、相変わらずの体力である。
くーの上腕部は凄い筋肉だ。後ろ足のももの部分も筋肉の筋が見える。あばら骨もしっかりと目視できるぐらいなのだが、犬一倍食事量はとっている。代謝量がハンパではないようで、まさにアスリートドッグだといつもお世話になっている動物病院の先生に褒められる。
ドッグスポーツをしている中では別に目立つ存在ではないのだが、まず一般のフィールドではほぼ100%、痩せている、スリムだ、ウチの子と全然違うなどという言葉が投げかけられるというのが多い。次に尻尾がある、小さい、足が長い、ミックス?などというポイントを突かれる。注目を浴びるのは嬉しい事だが、中には失礼な事をいう人も居る。いちいち気にしていてはこちらがもたないが、まあそういう人間なのだろう。
くーはこういう場所ではいつも満面の笑顔だ。犬に笑顔?と思う人も多いと思うが、見て貰えればわかる通り、とても表情がはっきりしている。凹む時は尻尾が降りなくても顔だけで判るし、不満そうな顔も判る。こんなに表情豊かな犬がいる事に正直、コーギーという犬種を知って驚いた程だ。くーが特別ではない。
大好きな雪の中ではしゃぐ姿を見るのは、飼い主にとってこれほど嬉しい事はない。スノーシューも飼い主は楽しいが、クロカンやゲレンデよりも、くーと雪の中の散歩を楽しみたいからこそ、やっているようなものだからだ。
ほぼずっと上りのルートで、重い雪もあって飼い主はバテバテ。途中座る場所もないので、一部雪面から丸太の階段が見えてる所で座って休憩。くーは枝や雪玉を投げて貰えるかと期待一杯の顔で見つめてくる。
最後のちょっと急な上りを登り切ると、ベンチや東屋の屋根が見えた。頂上らしい。一面が一切足跡がない雪原なのだが、あっという間にくーの走り回ったあとになってしまった。景色もなかなか素晴らしく、雪を抱いた甲斐駒ヶ岳の姿や、なだらかな先に見える八ヶ岳連峰の稜線が見える。
案内板や石碑の前で記念写真を取り、先に進む。しばらくいくと、駐車場が見えてきた。一面真っ白な広場なのだが、ロケーション的にはあまり気持ちがよくない。本当はこの先に進みたかったのだが、待ち合わせの時間まであと1時間半なので、ここから上り400mはちょっと厳しい。また来ればよいという事として、引き返してくーと雪遊びをする事にした。
それまで足跡ひとつなった場所が、くーが縦横無尽に走ったあとで一杯になってしまった。雪玉をキャッチしようと走りまわる。面白い事に、キャッチする寸前にぴょこんと飛び上がるのだ。それが妙にかわいい。
雪を食べすぎておなかが心配なので、適当な所で切り上げて山を下る事にした。
さきほど喘ぎながら登ってきたルートを今度はゆっくり下る。森に入るとさっきまで陽が差し込んでいたのに霧にあっという間に包まれ、視界が遮られた。しかしすぐにそれは通りすぎる。気持ちのよいひんやりとした空気を一杯に吸って、普段声がでにくい私も喉が軽い。
2つある最初の階段で由が滑って転んだ。そのまま2mほど滑りおちて、おしりのあとを残した。最後の階段が角度も急なので、スノーシューを外してちょっと慎重に下りる。なんとか無事に戻ってこれた。雪がゆるすぎて、踏みつけるとシャブシャブになってしまい、その時に滑るのだ。
写真は天女山の山頂にて。カメラマンが雪の上に寝ころがっているのは内緒だ。
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