アスパラは北海道産
yonkichi, · カテゴリー: 食べ物先日、札幌の友人から荷物が届いた。昨年送って頂いた北海道は滝川産のグリーンアスパラガス。昨年あまりのおいしさに、さすが北海道産と大げさだが感動すらおぼえたのだった。それからは我が家の食卓に、太い根の方まで甘いアスパラを使ったメニューが並んだ。
私は野菜はどれも好きなのだが、アスパラはちょっと高級な食材なので、沢山は食べられない。そして都心で手に入るものは殆どが細く、ひょろっとしたもので、おまけに量はちょっとなのに高い。普段は作れないメニューが楽しめる食材なので、煮たり焼いたり揚げたりしつつ、ちまちまと楽しむものなのだ。
最近生協の宅配などで買う野菜は、せいぜい馬鈴薯、人参、玉葱に加え、チンゲン菜や手に入りやすくなった京野菜の水菜、どじょういんげんに絹さや位だ。どれも味は薄いのはやはり都心で手に入るものの宿命なのか。田舎で食べたトマトや人参の甘さは、なかなか出会えない。当然市場に出れば高値で取引されるのだが、産地で食べるものは海のものも山のものも味の濃さはしっかりとしている。
私は農業を大学で専攻したのだが、真面目な学生ではなかった。日がな1日、バイトとバイクでの旅ばかり考えていた。冬はスキーにのめり込み、農家の友人宅に泊り込んだり、民宿に泊り込んで働きながら練習したりしたのだが、当然学業は適当だった。
高校時代では農業を専攻するなんて考えておらず、推薦が受けられたのにもかかわらず、あえて普通の大学を狙って一年浪人もした。しかし浪人し、真面目に勉強するうちに、農業に興味が出てきたのだった。そんなこんなでそっち系の大学には進んだのだが、結局そんな事は入ってからは頭から薄れ、旅に出るための準備に明け暮れる日々になってしまった。
何の因果か、実は私の父親も兄貴もみな農業系に進学していた。そういう事からくる反発もあったのだろう。しかし結局は大したポリシーがない事に自分で気がついてしまった。情けない事に、上っ面だけで農業をバカにしていたのだ。高校時代は本意ではないうちに高原野菜の川上村に泊まり込み、ハードな仕事をしてしまった反動なのかもしれない。しかし後に大学時代では網走の農場で、オホーツク海まで続く畑で収穫の手伝いをした時はキツかったが楽しく思えるなんて、当時は想像もしていなかった。
友人の多くは東京以外の兼業農家の息子であり、彼らは充分に努力してやってきていた。また半分近くは、単に大学生活を楽しめればいいと考えどの大学でも構わないというタイプだったろうと思う。私はどうなんだろう。日本を旅して、その頃であれば信州や四国の自然や山間の農村を見、農家のおじいさんやおばあさんと交流する事で、農家に対して新鮮なものを感じる事はあった事から、そこから日本の農業を知りたい気持ちは芽生えていく。
色々な農業があり、色々な生産者や規模、流通レイヤーがある。その中で農業を一括りにするのは暴力的だが、確かに農業を学ぶ中で必要になる事なのだ。私は農業にかかわる経済面を主に学んだのだが、ある意味流通レイヤーや農協、経済連などが占めるあまり心地よくない部分が見えてくるのも現実だった。そう、北の零年を観た人ならうっすらとそのレイヤーが判るだろう。
自分が食べるためにする農業。しかしそれを行うには、膨大な時間と労力が伴う。しかし多くの農家は兼業であり、その範囲ははっきりしていない。規模が大きく影響してくる訳で、楽しみながらする農業とは大きくギャップがある。
ただしかし、最近農業が再確認されてきていると言う。丸ビルの地下で栽培される米は話題性だけが先行しているように思えるのだが、話題性も大事な事だ。農業という人間が元来生きていく為に採るだけでなく、育てるというプロセスが加わった最初の産業は、もっと重要視されてもよいはずだから。
私は子供の頃から、食べるものはできる限り残さないのがポリシーだ。特に米などは、最後の一粒まで食べる。だから作る量が食べる量になってしまう為、食べすぎてしまう事もあり、逆に健康によくないと言われるのだが、性分でもあるので困った所なのだ。農家の人が育てた一粒の米は、とても粗末に扱えない。単に子供の頃の週間だけでなく、そんな気持ちが確立したのも、そういう大学に行ったせいなのかもしれない。
何だかよくわからなくなってしまったが、農作物はとても大事であり、安ければどんなものでもよいというものでもなく、人間が食って生きるという点からもっと重要に考えるのが本当なのだと思う。
写真はそんな事はどうでもいいから食べさせろという表情のくー。アスパラも大好物だ。

毎年丁寧に紹介していただき感謝してます。
秋には枝豆とジャガイモ送れるようなればよいのですが…。
明日から「YOSAKOIソーラン祭」です。何回見てもこの祭の意味が分からないです。
かっちゃん
とんでもありません。結局何もサポートできてないのに、お金も取っていただけないなんて。
農業ができる場所があれば、私もまたちゃんとやってみたいですが、くーとでかける事が多くなってきているので、植物は難しいですね。
ただベランダ菜園、ゴーヤ栽培を今シーズンも始めました。今年はもうちょっと収穫したいです。(^_^;
アスパラガス、って北海道が最大の産地だとずっと思っていたのだけれど、
実は長野が1位らしい。作付け面積は北海道が1番だけど収穫量では2番目のようです。(差はそれほどでもないけれど)3位福島,4位佐賀,5位香川と続いて、意外と暖かな地方でも栽培されていたりもします。
何故か我が家でも今年からアスパラガスを収穫していたりします。でも近所のスーパーに並んでいるのは長野産か輸入物が多いです。
昨年からオラが村の田んぼの中に30数年前の亡霊のような国道バイパス工事が始まりました。開通するのは恐らくガソリンエンジンが使用禁止になる頃だと思われますが、その頃には我が家も農家ではなくなってると思います。
ぢみ
へーアスパラは長野だったんだ。かっちゃんから頂いた滝川産のグリーンアスパラはすごく美味しかった。昨年頂いてもう美味しくて、今までのなんだったの?って感じでした。
ぢみの所もどんどん土地を削られていってしまってるのね。農地よりも交通インフラ、住宅っていうイメージがあるけど、大事なんだけど数字だけで判断されると勝てないからね…
なんか、田園風景の中に巨大な道路や線路ができ、それに沿って大規模な駐車場のある店舗が増えていくのって、まるでシュミレーションゲームみたいだけど自分んチの近くなら嫌だなぁ…