丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

愛するコロラ

yonkichi, · カテゴリー:

ネパールネタをもうひとつ。
ネパール人はものを大事に使う。インド人もそうなのかもしれないが、私はインドには行ったことがないからわからない。
バイクで一番メジャーな車種は、インド製で、ヤマハと技術提携して作られたエスコット100。形もエンジンも私はRD90がベースではないかと思った。ただ、妙なのはエンジンガード。極端に張り出したステンレスパイプの大げさなものが取り付けられているケースがよく見受けられた。
また車は1970年代のトヨタが、30年近く経ったあとの1998年前後にもまだまだ現役だった。当然排ガス規制も入っていない、鉛の入ったガソリンで動くエンジンが搭載されているモデルだ。このエンジンが吐き出す黒煙やインド製や中国製のトラックなど、体に有害とされる排気ガスをまき散らしてカトマンドゥは世界有数の大気汚染が進んだ町とも言われてしまっている。反面、この古いカローラやスプリンターが現役で活躍しているのを見て、あらためて日本の工業製品の優秀さを感じてしまった。
ネパールではこれらの車にタクシーとかいう文字が書かれている訳ではない。車を持っていれば、いつでも気が向けばタクシードライバーになるものらしい。試しに車が走っていて手をあげれば、停まってくれるとの事だ。値段は当然、カトマンドゥ市内にその頃走り初めていたメータータクシーのような装置はなく、交渉次第だった。
現地では基本的には路線バスで動いていたのだが、さすがにポイントでタクシーを使った。移動中に周囲に何もない所でエンジンが停まり、ノープロブレムと言いつつボンネットを開けてしばらくしていたが、戻るなり、ガス欠だったという事を言うとおもむろに走り出した事もあった。どこからガソリンを調達したのか謎だ。
また、道ばたにドライブシャフトが折れて、車の下にぶらさがっていた車も、下に人がもぐるなりまた走り去っていったり、どんな故障が起こっても、修理工でもないのにその場で治してしまうのも別に普通の事のようだった。
中古、それもボロボロのカローラでも、彼らにとってそう簡単に手に入れる事はできない。即金で買ったというような人はまずみかけなかった。乗りながら、タクシーをしながらお金を支払い続けている、という人が殆どだった。世界でも最貧の国に属する彼らだが、笑顔と心からの親切はとてもそうは思えなかった。
あのそびえるヒマール、高低差が6000m以上ある山々が見下ろす町で、今もきっと毎日を幸せに暮らしているのだろうか。チベット仏教と神々しい山々が与えてくれる豊かさ、貧しさよりも心の豊かさが勝る人々の住む国へ、また行きたい。
彼らの「コロラ」という車の呼び方ひとつとっても、気持ちを和やかにさせてくれる。
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2 Responses to “愛するコロラ”

  1. 女神さま より:

    モノを大事にする国民……
    大事にしてないのはニホンだけかもね。
    って思うよね、海外を旅していると。
    ウチの掲示板にも、やっと海外のネタをアップできそうです。
    キューバで撮ってきたオールドカーの話題、
    書いてみようかな、って思いました。

  2. よんきち より:

    女神様のBBSもみてますよー。コメントありがとございます。
    ただちと自分のブログ書くのがいっぱいいっぱいですね。来月になれば少しマシになると思います。
    ネパールは機械を特に大事にしますね。というかやはり貧しいので新しいのも買えないし、部品すら手に入らない訳なので、自分で治すしか手がないというのもあるのかもしれません。
    海外で日本製をみると、ちょっと嬉しいですよね。ソニー、パナソニックなどの電化製品よりも、車やバイクなどはやっぱりちょっと嬉しくなります。日本製かな?と思ったらコピーだったりもして、またそれはそれで面白いんですが…
    キューバネタ楽しみにしてます。(^-^)

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