その道の向こうに
yonkichi, · カテゴリー: 旅開陽台は駐車場があり、そこからは階段で歩いて展望台まで結構な距離を登る事になる。当然階段をバイクで登る事はよくない。最初に訪れた年、階段を昇り降りする事を禁止するような看板もなかったが、昔はきっと多くの旅人が階段やその脇を昇り降りした事だろう。階段脇にはタイヤ跡が残っていた。
当時からあった駐車場脇の立派なトイレの裏から、展望台裏の頂上へあがる細い道が伸びている。私は釧路西港から上陸し、東武までノンストップで走り、食料を買い込んだあと、開陽台の頂上までノンストップで走る、という事を長い事やっていた。路面状況がどうであろうと、ハイジを通りすぎ、トイレ横にすーっと消えていく。駐車スペースにバイクを停めているバイクの旅行者が、一体どこに行くんだという目で追いながら、挨拶もしないで脇道に乗り入れる。それが丘の人の証だった。
この脇道で多くのドラマが生まれた。二度と登るものかと言うものもいる。駐車場に停めて歩くさ、というものもいる。昔のように、丘の上のテントの脇に、バイクが停められた時期は、上にあげるのが当然だった。今では開陽台のお約束であるずっと霧が晴れない日が続いたりすると、側道はヌタ場マディ化し、深く掘られた轍とそこへ落ち込む斜面が、転倒の二文字をちらつかせながら微笑んでいるようだった。
滑りやすい粘土質の土は、どんなタイヤだろうと滑らせる。ちょっとアクセルをあけたり、ブレーキをかけるとスライドし、車体は真横を向いてしまう。とはいえ、この状況でコケても怪我するまではいかない。ただ泥だらけになるだけだ。激しくスリップダウンすれば、カウル付きのバイクはカウルを割ってしまう事になるかもしれないが…
この道は丘の人にとって、毎日登り降りする道だ。悪天候が続く日は、数日降りない日もあるかもしれないが、買いものにでかけたり、風呂にいったりする為には、通らなければならない。なので、自然とこんなものなのかという感じでズリズリタイヤを空転させながら、昇り降りするのだった。ある程度晴れの日が続くと、格段に昇り降りしやすくなるが、長雨が続くとなかなか個性的な道へと変わる。
その中で某塾長は、滑りやすい路面よりもっと滑りやすく、トレースする幅が極端に狭いクマザサの土手を、重くパワフルなエリミネーターで毎日何度も昇り降りする。それでなくてもちょっとオフの心得がないと苦労するような側道を難儀しながら登っている横を、レベルの違う速度であっという間に登り切ってしまう姿は、きっと相当なインパクトを与えるに十分な後ろ姿だった事だろう。
また友人の成っちゃんは、低い最低地上高のハーレーのエンジン下を、深い轍に擦り続けながら、足でこぎつつ登り降りをしていた。ハーレー乗りでここまでドロドロにして平気な男は、私は彼しか知らない。他にも雨天未使用という程綺麗に仕上げたカスタムニンジャなども、このドロドロの側道を昇り降りする。それが当然の事だからだ。
この側道はこれまでも、これからもこのままでいい。この路面で怖じ気づくなら歩いて荷物をあげればよい。別に誰も非難しないし、文句も言わないだろう。でも私はこの道を登る。そこに、バイクと共にいる事が自然なのだ。
天国へと続く道?その先には自分と同じように、この場所に何かを感じた旅人たちが待っている。

>>ハイジを通りすぎ、トイレ横にすーっと消えて~それが丘の人の証だった。
誰にも聞いたことはないし、見たこともないし、誰にも話したことはないが、全く同じことをやっているよ。考えることはみんな一緒だね。
塾長のは見たことはないけど、ふくちゃんもRZで笹薮の中をとんでもない速さで駆け上がるんだよな。俺なんかOFF車でも絶対しないな。
こんな緑豊かな頃の開陽台には久しく行ってないです。というか、この、坂を見上げるアングルの写真は一枚も撮ってなかった。見下ろすのはあるんだけどね。
せんせい
結構トイレ脇にあまり速度を落とさないで突っ込んでいくと、驚いた顔が視界の端っこに入る時がありますよね。どこいくんだ?って感じ。たまにこの時ピースサインくれるけど、コクンと頷いてガーってお山を登っていってしまいますね。つれない奴。(^_^;
そうそう、フクちゃんの話で面白いのがあるのよ。結婚式の時、シェフが買い出しから帰ってきたら、あの側道の頂上手前で、バイクからおりて下を覗き込んでいる奴がいて「ヘタクソ、迷惑だよ」って思ったらしいのね。でもよくみたらフクちゃんだったの。
フクちゃんはベロベロに伸びたチェーンがはずれて、一生懸命スプロケットにかけようとしていたらしい。あとでシェフからそう言われて、すごく悔しがっていました。あんな所であんな姿をさらすなんて、って言いながら…(^_^;
行きたくなるよね、写真みると。まだきっと先週降り積もった雪の中だろうけど。山菜取りに行きたいなぁ。そろそろギョウジャニンニクでしょう。
あはは、下の駐車場でボーっとしてると、よく
「上のキャンプ場には、どうやってあがるんですか?」
と、観光ライダーに尋ねられたものですな。
で、トイレの横を指差すと、みなさん、たじろいて
いましたね(笑)
こちらはエリミ乗りのプライドに賭けて、どんなに
ドロ沼になっていようが、丘に上がるのを断念した
ことはありません。
でも、あのころは若かったんですね。今思えば
無謀というかムチャというか、そういうのが楽しくて
そういう世代だったんですね。
年取ると、いろいろ見えてくることがあります。
今ならきっと、ドロ沼を見て断念するかも知れませんが
あの頃の思いは忘れずにいたいものですね(^^;
塾長~ご訪問とコメントありがとうございます。(^-^)
塾生メンバーの方々に怒られるような事がありましたら、遠慮なくご指摘ください。m(__)m
パッカーズ(今は怪しいバーでしたっけ)のAさんの話題も出しちゃったし。(^_^;
塾長の事は、しいたけ兄たちは本名で呼んでましたよね。私は本名ははばかられるので、勝手に塾長と呼ばせて頂いていますが、塾長以外はさん付けになっちゃいそうで…キャンパーネームにさん付けは似合わないので、是非私の事もよんきちと…(^_^;
トイレ裏にある道という事もあって、最初はきっと怪しい雰囲気で恐怖感をそそるかもしれないですよね。でも初めてあがった子とかは、なんかすごく嬉しそうな顔していてちょっとすがすがしいです。でもおりる時の方の恐怖が大きいはずなんですよねぇ。特に雨ふってたりすると。ワクワク。(^_^;
いつも目で追ってましたよ。塾長のライディング。すんげーって思ってました。若いというのは確かに感じますね。だってあの頃あの丘の上でバカやってた連中、みんな40前後でしょうし。すっかり収まってしまったのもいるでしょうけど、私はおこちゃまなのでまだまだあの丘に執着し続けています。
1996年に最初のウェブサイトを、見よう見まねでエディタでしこしこ作ったんですが、ちゃんとしたのを作りたいと思いつつ、10年近い年月がたってしまいました。最近はブログみたいなCMSツールが沢山出てきて、ウェブページも作りやすくなりました。優先順位としては低いんですが、私のサイトもいつかちゃんとまとめたいと思っています。まずは最初にブログなんですが、このテーマに基づいて書いていると、単なるオヤジの昔話になってしまいそうでなかなか悩む所です。(^_^;
これからもよろしくおねがいします。m(__)m