丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

ダートの先にある景色

yonkichi, · カテゴリー:

朝からドタバタ。ちょっと緊急事態で朝から実家に行っていた。
帰ってきたのは日が暮れてしまったあと。明日も実家にちょっと行かねばならない。この話は明後日に書こうかと思うが、とりあえず今日は昔話を。
先日から昔の愛車シリーズというネタで初めてしまったが、この調子では旬の話題もなく、昔話で終わってしまいそうなので少しタイムリーな話題をと思っていた。とりあえず1985年の北海道の話の中で、もうちょっと当時のイメージが残っている写真がないか、探してみた。
とはいえ、最初の北海道ツーリングでは、自分自身が映っている写真が多く、ここで公開するにはちょっと気が引ける。なかなかよいのが見つからなかった。またフィルムのスキャンもあまり進んでおらず、あらためてこれまでの写真資産をデータにしておきたいとつくづく思ってしまった。
さて、懐かしい写真。サロベツ原野を抜ける道々106号線。当時でいうと、道々909号線だが、ここは抜海から稚咲内までのロングダートだった。それも舗装前の深ジャリ。ここでキリンはポルシェに抜かれ…ではなく、私はたった一人で誰とも擦れ違わなかった。まあフロントを押さえ込む走りで稚咲内で汗だくになったのだが、海の上にそびえる利尻岳が印象深かった。
この翌年には三国峠のダートで同行していた友人のRZが焼きついて途方にくれたり、ナウマン国道で日が暮れてウンザリしたり、北海道といえばダートという印象が深かったが、今では立派な舗装路ばかりで、懐かしいと思える位だ。知らぬうちに積丹半島も沿岸を抜けられるようになったり、三国峠も高速コーナーの大パノラマになったり、快適な走りが楽しめるのも、北海道の素晴らしさであることも確かだと思う。
でも私はダートの先にある景色が好きだ。だからこそ、オフロードバイクに今も昔も好んで乗るのだろう。
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温泉に行きたい

yonkichi, · カテゴリー:

インフルエンザとの戦いは既に3日目に入っている。
タミフル摂取開始から2日目。昨日の方が体調はよかったような気がする。
相変わらず殆ど寝て過ごすが、とにかく気分が悪く、体中が痛い。
当然日中眠る為に、夜はなかなか寝つけない。そうすると、いろいろ無意味な事や無駄な事を考えてしまう。私はマイナス思考が強く、不安に襲われる事も少なくない。
そんな体がいうことをきかない中で、ふと思った事をひとつ。「東北のひなびた温泉に入りたい…」
大学に入った翌年、それまで計画していたバイクでの日本縦断の旅をした。その中で思い出深い温泉のひとつであり、今ではとても有名でメディアにも登場する回数の多い、秋田県は乳頭温泉郷の鶴の湯に、久しぶりにお金を払って1泊した。確か当時の値段で、1泊2食付で5000円前後だったと思う。
自炊棟も含め、半分の宿は埋まっていなかったが、その露天や水車で発電する為殆どの照明がランプという、風情満点の素晴らしい温泉宿だった。夜中、心ともなげなランプの明かりが湯けむりを照らし、その隙間からは満天の星空と天の川が顔を覗かせていた。
到着後、ひとっ風呂を浴び、夕日が照らす中浴衣姿でバイクのメンテを済ませたあと、撮影した1シーン。数えきれないほど入浴したが、お湯以外にいろりがある客室も風情満点でまたいきたい宿である。しかし、今は随分変わってしまったと聞くが…お湯はきっと変わらないのだろう。
この秋田・岩手・青森ではいろいろな温泉に入った。奥東北の湯に入れば、風邪も治る…かもしれない。
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日本の南の端

yonkichi, · カテゴリー:

私の住む東京は今日、一日中ずっとみぞれまじりの雨が降っている。
部屋が寒く、ホットカーペットとエアコンがずっと稼働している。
午前中、我が家にいる犬のくーの怪我の状況を診てもらうために、病院に車ででかけた位で、何をすることもなく1日部屋の中や布団の中にいる一日になってしまった。貴重な週末、こうしてまた何も生む事もなく時間が過ぎていった。
何気なくみていたテレビで、沖縄が映っていた。沖縄は好きな地だ。反対に北海道もそうだが、東京生まれの私からみれば、同じ日本でここまで風景が違う地というものに憧れを感じ、これまで何度も旅をしてきた。北海道は別格だが、沖縄・八重山も数えれば5度訪れている事になる。
その中でやはり感慨深いのは、有人域としての日本最南端の波照間島。細かい理由はない。それが日本で最も南だからだ。当然日本最西端の与那国島も同じ気持ちである。なぜかあまりに訪れた回数が多い最北端や最東端はそれほど苦もなく到達できる地である事から、初めてその地に立った約20年前にそれなりに感動したのかもしれないが、今はそれを思い出せない。
離島を求めて、利尻・礼文や八重山諸島、小笠原の父島・母島にも訪れたが、やはり波照間島はその圧倒的な時間の進み方の違いに、驚きそして短い時間だったが楽しむ事もできたと思う。
私が最初に訪れたのは1995年の事だった。存在や旅の目的地としては、それまで旅をしてきて出会った旅人から噂は聞いていた。しかし、学生時代にはとうとう到達できず、会社員になってから忘れていたその場所を友人の話が思い出させてくれた。そして、キャンプ用品を背負って、春の大型連休に休みを取ってでかけた。
最初の八重山では、いろいろな事があった。その後何度か訪れた八重山の中で、一番インパクトがあった。そのエピソードはまたあらためて書きたいと思う。
日本は狭いといわれるが、案外広いものである。海外にバックパックを背負ってでかけたのは、この後になるが、日本をもっと見る事も、大事な事だと思っている。それが上っ面だけだとしても、行ったことのない事とは比べ物にならない程大きな違いがあるはず。
こうしている今も、この最南端の碑は潮風に吹かれ、ここから水平線の上に見える、南十字星に見守られながら建っている。またきっとこの碑の傍らに立ち、海を眺める事があるだろう。
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