丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

日本食3大調味料

yonkichi, · カテゴリー: 食べ物

なぜ吉野屋の牛丼がおいしいか、ということをテレビでやっていた。分析をしていくと、砂糖と油がその理由だという事らしい。果たしてそうなのだろうかと疑問に思いながら、私の好きなものを考えてみた。
以前カツ丼について取り上げた。私はトンカツが好きで、それはある時ソースをかけたカツライスであり、玉子でとじたカツ丼であり、ごくまれにカツバーガーであったりするのだが、カツ丼以外は油と砂糖という部分がちょっと違うような気がする。
日本人の殆どが好むカレーライスと例にとってみれば、これも砂糖と油が微量ながら入っていたとしても、それは大きな要素ではないような気がする。天ぷらにしても、刺身にしても、砂糖と油が主な理由になっているとは正直思えない。
私は砂糖と油だけでなく、醤油と砂糖とみりん、または日本酒という組み合わせにあるように、和食の3大調味料が中心となり、適度な油が深みを増し、あの独特の香りから食欲をそそる原因になっているような気がする。甘辛い醤油と油のコンビネーションが、食欲に繋がるのではないだろうか。
牛丼にしてもそうだ。これにタマネギの香りと甘さが加わり、薄切りの牛肉がタレに煮込まれて白いご飯にのっかっている。想像するだけで腹がすいてくるではないか。これに近いのはカツ丼で、衣の油がうまみをひきたてて、食感もサクサクしていれば尚更文句のつけどころがない日本食になる。
まったく違うジャンルでもあるが、日本では洋食という曖昧だが独自の文化がある。オムライス、ナポリタン、カツカレー、チキンライス…。どれも日本以外では食べられない、日本の味だ。これは材料には海外の味が大きくかかわっており、それはトマトソースであり、デミグラスソースであり、スパイスであったりする。詰まるところ、砂糖と油はどうでもいいのではないだろうか。
こんな事を真面目に分析しても仕方がないが、吉野屋の牛丼がなくなってから、多くの日本人が嘆いている。それは松屋やなか卵の牛めしではだめなのだろうか。確かに、吉野屋の牛丼はひとつの食文化なのかもしれない。
写真は台湾で食べた吉野屋のメニュー。牛丼以外にも、鮭が入っていたり、コンビネーションメニューもあって、なかなか新鮮だった。台湾で遊びすぎてちょっと体長を崩したので、懐かしい味を食べようという事になり、思わず吉野屋に入ってしまった。しかし、これがおいしいのなんの。海外で食べる日本食にはあたり外れがあるのだが、吉野屋の味付けはまさに日本直送。台湾では数少ない、確実に日本食の3大調味料が威力を発揮する、メニューだったりする。
とはいえ、折角台湾に行ったのなら、屋台で牛肉麺や大腸麺、排骨麺や排骨飯、ちまき、魯肉飯などを是非食べたい。夕食前、帰宅バスの途中で書いていると、腹が減ってきた。
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天ぷらは難しい

yonkichi, · カテゴリー: 食べ物

夜半雨が降った関係で、少し涼しい風で目が覚めた。しかし、日中は何だか湿度が高く、おまけにゆっくり寝たのに妙に眠くて、朝ちょっと会社に繋いでサーバの稼働状況を監視したり掲示をしなおしたりした位で、結局やらなければならない事に手をつけたのは16時頃。貴重な休みの時間を消費してしまい少々自己嫌悪気味である。
重いページを何とか軽くする為にいろいろ考えているうちに夕食の時間。今日は昨日買ってきた山菜を片づけないといけないので、結局PCは一旦中断して台所へ。さて買ってきた山菜のウド、たらの芽、白木の芽をどうするか、考える。たらの芽はもう決まり。絶対に天ぷらだ。白木の芽も天ぷらがメジャーだろう。ウドは結構大きいもので、10本位入っていた。長さは60~70cm程。先端部分はやはり天ぷらとして、しっかりした茎部分をきんぴらとごまの和え物にすべく、皮をむき、アクを抜く為にお酢を入れた水にさらす。
「ウドのきんぴら」千切りにしたウドにニンジンも少し入れ、鷹の爪を入れて醤油とお酒と砂糖で甘辛く炒めてできあがり。また、茎部分を綺麗にむき、細いものは千切りにし、すりつぶしたゴマと出汁汁とマヨネーズで和え、仕上げに再度すりごまをかけて「ウドの胡麻マヨネーズ和え」のできあがり。あと太いウドの茎部分を乱切りにし、同じように人参も乱切り。軽くごま油で炒めて、牛肉の薄切りを炒め、醤油と砂糖とみりんとオイスターソース、ちょっとだけ豆板醤を入れて水気がなくなるまで炒めて「牛肉の甘辛煮」を作る。あとは、ホウレンソウと豆腐のシンプルな味噌汁と、天つゆを作り、いざ、天ぷらへととりかかる。
しかし、天ぷらは温度管理が難しい。ちゃんとした天ぷら鍋が欲しいとは思うのだが、家にはティファールのインジニオ鍋セットしかない。中くらいの鍋に油を大目にはり、いざ挑戦。今回は他に冷蔵庫にあった生しいたけと、舞茸を少し追加して山菜づくしとしてみた。
結局の所、油の温度なのだろうか。天ぷらは後片付けが面倒なのであまりやらない。キャンプでシェフが天ぷらをやっていて、いいなぁと思った反面、片づける事や油の飛びを考えるとあまり自分からやる気がおきない。何しろ天ぷらをしているうちに食欲が満たされてしまう。
昨日買ってきたたらの芽と白木の芽は、結構な量が入ってそれぞれ500円。ウドなどは相当な量が入って300円だった。何年か前に北海道へ山菜取りに行き、たらの芽、ウド、こごみをこれでもかと摘んできて天ぷらにしてもらって食べた事が思い出される。北海道で山菜を採るのは、羆を警戒する事が必要になる為、なかなか気軽に入りにくい。でも一度やるとなかなかこれが面白くてやめられない。毎年山菜採りの人が襲われる話もよく耳にするが、旬のものを食べるという意味では、山菜採りというのはやはり春の山の味で、その恩恵はずっと昔から感じてきているものなのだと思う。個人的にたらの芽の天ぷらは一番好きだ。あと舞茸の天ぷらも。
あまりに量があったので、明日は山菜天ぷらうどん、明後日あたりには、山菜天丼でも作る事になるかもしれない。明日こそは仕事をひとつ完全に終わらせよう。
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ウチナーバーガー

yonkichi, · カテゴリー: 食べ物

今日はお昼前から某ソフトウェアベンダーの新製品デモを見に六本木ヒルズへ。
弁当を食べてからオフィスを出るにはちょっと時間が足らないと思い、乗り換え駅の汐留で少し早い食事をとる事にした。駅に隣接しているビルへ入る。どれも普段よりかなり予算オーバーなので悩む。定食を扱っていそうな店に向かうが、途中カレー屋に呼び込まれ、さっさと食べて行くならカレー屋でいいかと思いなおし、入店。この夢民という店、自宅の近くに昔、汚いお店を構えていて、すぐ近くに移転し小綺麗になったお店のチェーン店。何だかいきなりいろいろな所でこの屋号をみかけるようになった。
よく並んでいるので美味しいのかもしれないと思っていたが、初めて入った。インド式カレーと書いてあるが、出てきたカレーはどこがインド?というものだった。正直、もっとインドらしいカレー屋は沢山ある。ベジタブルカレーとダルカレーとチキンカレーなど3種類を食べ放題でラッシー付き、なんていうカレー屋にはよく入ったが、正直なんで行列ができるのか不思議だった。まあ好みの人もいるのかもしれないが…
大江戸線で六本木へ。久しぶりに来るが、丁度昼時だったのもあって、サラリーマンや観光客が町にあふれていた。六本木に夜遊びに来たのはもう18年位前か。若かった頃だ。会社に入って先輩と飲みに行ったりしていたのだが、もうそんな事でお金を使う事もないだろう。
六本木ヒルズに来るのは2度目。前回は、台湾ですごく美味しかった魯肉飯を食べたくて、バイクの友人のすぅさんに教えて貰った髭鬚張魯肉飯をテイクアウトしに来たが、いきなり迷ってしまった。今回は事前に場所を調べていったのでスムースに到着。今後の仕事に反映させなければならない材料を数点仕入れて直帰した。
六本木からバスで帰ったのだが、ふと昔六本木にはハーレー乗りが集まるザ・ハンバーガー・インがあった事を思い出した。入った事はなかったのだが、普通のハンバーガーではなく、アメリカンハンバーガーなので、皿にハンバーガーが盛りつけられて出てくるのだが、ふと食べたくなってしまう。
ハンバーガー屋は数多くあれど、やはり今の時期だとJefを思い出す。ゴールデンウィークには八重山へ、というパターンが数年あったのだが、以前は石垣にもJefがあって、必ずぬーやるバーガーとゴーヤーバーガー、そして正直おいしくないのだがゴーヤーリングを頼んだ。やはり沖縄や石垣ではA&Wもその昔、日本縦断の時に愛用していたがここのオニオンリングもおいしくないが頼んでしまう。いや、おいしくないというか、私の口には油っこくてあわないと言うのが正解かもしれない。
ゴーヤーバーガーもぬーやるバーガーも、最初出会った時はちょっとした衝撃だった。怖いものみたさに食べてみたのだが、これがなんともいける味である。正直クセになり、訪れる時は必ず1度は食べていた。しかし残念ながら石垣にあった店はなくなってしまったようだ。
まだ食べた事がない方は、是非ご賞味あれ。タマゴでゴーヤをとじ、ランチョンミートのしょっぱさがバンズによくあって、沖縄を感じられるはずだ。
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