夕暮れの鉄塔

新宿のどまん中に生まれ育った私は、今こうして空の高い郊外に住んでいると、なんであんな空が狭くて息が詰まる中でずっと暮らして来れたのだろうと思う。年に１度以上、北海道や海外にバイクやバックパックを背負って旅に出ていたのは、そこから抜け出したかったのだろうが、今こうして毎日が空の下にいられる事は、とても気分がいい。
その分このあたりには武蔵野地区の一角という事もあり、高圧電線の鉄塔が立っている。その存在感はちょっとした恐怖感すらおぼえるほどだが、また象徴的な建造物というものでもあるようだ。
この直下に住むのはちょっと控えたいが、遠目に見える鉄塔たちは、妙に存在感を感じる。

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