単騎、千里を走る
yonkichi, · カテゴリー: あれこれ高倉健氏が主役の新しい映画が始まる。ロードショーでみるつもりはないのだが、私はこの映画に3つの面を期待している。それはこんなものだ。
・張芸謀監督が描く日本人
・麗江の姿
・高倉健の演技
張芸謀(チャン・イーモゥ)監督の作品では色彩がとても美しい。果てし無くモノクロに近い中国の自然の中で、文化がその色彩を表現するようなものというべきか。HEROやLOVERS、そしてセブンソードなどはストーリーよりもその鮮やかな映像が印象に残る。
中国の都市圏以外を実際に旅すると、土と砂の色に染められているイメージが強い。チベットやモンゴルはもちろん、西安や重慶などでもやはり色があまりない雰囲気を感じられる。しかし多民族国家である中国は少数民族などの美しい民族衣裳や装飾などが色鮮やかな文化を感じられる。
今回の映画は雲南が舞台のようだが、私は雲南は麗江、大理、昆明を旅した事があるので、とても気になっている。特に麗江はとても好きな地であり、その神々しい玉龍雪山や、世界遺産でもある町並み、町をくまなく走る水路と石畳が素晴らしい文化を感じる。漢民族とは違った文化があり、ナシ族が多く生活する中国という言葉でくくれない場所でもある。そこに日本を代表する高倉健が一人で出向き、ロケをしてきたという事だ。
ストーリーは息子の意志を継いで映画を撮りに雲南に向かったというものらしいのだが、中国人にも高倉健の認知度は高いらしい。これは私としても嬉しい事でもある。過去そして現在、人間は争って歴史を重ねてきているのだから、過去を繰り返さないように現代の人間が同じ過ちを繰り返さないようにしていかなければならない。対異国に限らず、それは自分の廻りの人々に対しても同じ事ではないだろうか。
外国の人間でも尊敬できる人は沢山いる。少なくとも私はこの国の人間は…というくくりではひとつも判断していない。それだけに、できるだけ色々な国をこの目で見たい。接したいと思って旅をしてきた。日本でもそうだ。東京以外の日本をみたくて仕方なくて、日本縦断もした訳だし、それは日本を越えてこの地球上でも同じ考えだ。
高倉健という一人の俳優が、世界的に有名になり、色々な文化の違う人々の心に訴える事ができたのなら、これは同じ日本人として嬉しい事だ。そして今度は中国の監督によるハリウッド映画。期待せずにはいられない。正確に日本人の文化が折り込まれるかというのは心配だが、100%そうでなくてもいい。
麗江は素晴らしい場所だ。人々も穏やかに過ごしている。ただ日本と同じく、大きい地震に見舞われる事がある地でもある。また是非、この地を旅したいと思う。
とりあえずはこの映画が楽しみだ。
写真は麗江の美しい水路。

名子役が高倉健を食う「単騎、千里を走る。」
「紅いコーリャン」(87年)以来、チャン・イーモウ(張芸謀)監督にひかれ続けてきた僕にとって彼の最新作「単騎、千里を走る。」は観なくてはならない映画だった。そ…