丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

2スト本格エンデューロ(6台目)

yonkichi, · カテゴリー: バイク

疲れはなかなか取れず、今晩もちょっとした騒ぎがあったが、とりあえず平静を取り戻した。
今日は家に帰り着くなり、愛犬のくーに飛びつかれ、上に乗っかられて15分ほど延々と舐められた。何かあったのかと思ったが別段何もなかったようなのだが、今日は執拗に手から顔から舐めつくされ、妙に興奮していた。まあ帰りを楽しみに待っていてくれるのは嬉しい事。ただ骨折している指が痛々しい。遊びに行けない分、いろいろとストレスがたまっているのだろうか。
さて、もう少し自分の過去のバイクの話。
ZX-4に乗っている頃、一番のめり込んでいたのは、友人が取り組んでいたスターレットEP71のワンメイクレース参戦の手伝いだった。会社員になって、関連会社の同期の友人が、私がバイク乗りである事や、整備などを一通りできる事を知り、手伝いを頼まれたのがそのきっかけだ。
毎週のように、友人のガレージがある埼玉県菖蒲町に仕事が終わったあと出かけた。ハードな週末で、睡眠時間も殆ど3時間程度。金曜の夜0時近くになってバイクでガレージに到着し、翌日のスポーツ走行の為に徹夜に近い状態で整備し、夜明け頃に筑波サーキットに移動。走れる時間はほんの30分程度だった為、レースに向けてのセッティングは素人だった事もあり、終始難航した。
レーサーである友人のドライビングは、それこそ目からうろこが落ちる程の激しくかつ正確なものだった。車(普段の足も同形のEP71に乗っていた)は激しくコーナリングで車体をブレークさせ、交差点を真横になりながら、でもしっかりとコントロールされながら走り抜ける。レーサーは普段はそういう走りを町中ではしないという事だろうが、彼はストリートで周囲の安全を確認した上で、よくそういう走りを助手席に人を乗せながらしてみせた。
その手伝いに後輩が一人やってきたのだが、それが乗ってきたのがカワサキKDX200SR-2。倒立フォークの軽量200cc2ストロークエンデューロマシンだった。それまで普段から乗れるオフ車というと、4stのXL系が一番適していると思っていたが、この後輩のKDXに乗せて貰ったが最後、こんな楽しいバイクがあったのかと衝撃を受けた。
田んぼのそれこそ人が一人歩ける幅しかないあぜ道を、100km/h以上で安定して走り抜けられる足まわり。そしてアクセルワークだけでホイールリフトするパワー。どれを取っても衝撃だった。2stはガンマである程度納得し、どちらかというと4st派だった私が、下から上までのパワフルさと軽さ、そして何より素晴らしい足回りにまいってしまった。
その翌週末、私はいつものカワサキショップに立ち寄って、既に生産中止となっている初期型の黒が残っているか聞いてしまった。まあモデルチェンジして随分経つので、無ければ諦めもつくと思っていたのだが、運悪くまたZX-4と一緒で1台だけ残っていたというのだ。それも12万円引きと提示され即決。それからというものの、常にオンとオフの2台以上同時所有するスタイルになってしまった。
しかし燃費が悪い事もあり、一度だけトムラウシの林道を走ったが、ミスコースし半分走る事を諦め、新得に戻ってしまったり、振動がすごく日帰りツーリングの帰り、東名高速上でナンバープレートを落として紛失してしまったり、いろいろ大変な事も起こった。このモデルのお約束であるミッションケースのメカニカルシールがイカレ、ギアオイルが乳化するトラブルも起こった。しかし、オフの楽しさの新しい扉を開いてくれたバイクである事は確かだった。
このあたりから、私のバイクは殆ど黒い車体ばかりというイメージになったようだ。カワサキは黒が似合う。また初期型のカラーが一番好きだったりする。
写真は釧路湿原の北、コッタロ湿原のダートで。お約束の荷物の積み方だ。
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