長い付き合い(12台目)
yonkichi, · カテゴリー: バイク私の車歴の最後、という事は現在所有しているものとなる。
Cub90DXもまだガレージに眠っているが、やはり北海道へのロングツーリングには、こちらが現実的だ。
これを購入したのは1997年の夏。これまで必ず自分の好みにあわせて手を入れていたのだが、このバイクはどこにも手を入れる必要がないとも言える程、私のツーリングスタイルに合っていたという事だ。
カタログスペックでは乾燥重量はXRなみに軽く、燃料タンクも17L。幅広のシートと標準装備のキャリアでリアには荷物を安定して積める。ヘッドライトは手を入れる必要がない位明るく、ガードもついていた。ハンドルガードも十分な強度であり、サスも劣る所はなかった。
しかしさすがスズキとも言える所が沢山出てくる。純正オプションでもボルト穴があわない、デジタルメーターの液晶が半分表示されなくなり交換を迫られたり、ツメがあまいというか、品質はどうしても何か足らないというのも現実に起こった。
よくできている。それが感想なのだがやはりトルク感のないエンジンフィール、軽快感のないハンドリング、渋滞で腱鞘炎になりそうな程の強制開閉キャブのスロットルワークなど、物足りなさが目立ってきているのも事実である。
とはいえもう9年目の相棒。これまで以上に長いのは、乗る機会が明らかに減っているのと、欲しいバイクがあっても保管する場所がない状況が、このバイクのままでいいという気持ちを変えないのかもしれない。
つい先日、友人からXR600Rを7万円で譲ってくれるという話があり、相当に揺らいでしまった。結局は悩んでいるうちに他人の手に渡ってしまったのだが、正直な所XR600Rは魅力がある。でも私はこいつでいい、と思う気持ちもあるようだ。
もうしばらく相棒として旅をする事になるだろう。旅をするバイクとしては今でも、非常に高い評価を私が持っているのは確かなのだから。
いろいろなバイクに乗ってきた。メーカーにこだわる事も、一度でも乗ってみる事でそれなりの評価をしてきたつもりだ。結論としては、どのメーカーも味があり、決して劣るというものでもない。
ここ最近はバイクはミドルスクーター以外は殆ど売れないというマーケットのようだが、旅をする若者も、ツーリングに出る若者も減ったように思える。非常にもったいない事だ。私は今でも、もっともっと旅をしたかったと思っている。日本縦断をしても、北海道に20年、毎年必ず1度以上は訪れているといっても、まだまだ足らない。もっともっと旅をしたかった。そしてこれからももっと旅をしたいと思っている。
同じような思いを持っている旅人やバイク乗りはいる。そしてその中で私と出会う相手というのは、実は偶然の出会いではなく、必然だという持論を持つまでに至った。それは旅の中で出会うエピソードが、自然に確信に導いてくれた。
旅をしよう。相棒(信じられるバイク)と共に。
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