丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

冬にまた逆戻り

yonkichi, · カテゴリー: あれこれ

朝から冷たい雨が降っていた。昨日のぽかぽか陽気に比べると、なんと10度以上の差らしい。冬に逆戻りだ。ツイードジャケットにマフラーを巻いて会社へ。でも雨はお昼にはやむそうなので、いつものモンベルのトレッキングアンブレラをさす。
この傘はリップストップナイロンの40デニールだかの薄手の生地を使っている。山岳テントのフライシートに使われる生地だ。結構壊れないで長年使っている。既にロゴも消えてしまっているが…
お台場も風が強く、すっかりパンツの裾が濡れてしまった。こんな気候、北海道であればブリザードだろう。ブリザードは視界も悪く、呼吸もできない位辛い。車での移動でさえ、危険が溢れている。
最初ブリザードというものにあったのは、五竜遠見のゴンドラを下りた山頂近く。スキー中だった。真上には太陽が見えているにもかかわらず、ものすごい風と吹雪で、ゴンドラやリフトが何度もとまった。そんな中、ホワイトアウトに近い状態になり、ルートを見失わずに麓に降りるのも一苦労だった。途中何度も柱や木の裏にまわり、風がやむのをまったがまったく衰えず、休憩しながら下った。普段滑り慣れている所でも、天候次第で命に危険が及ぶものだ。
中標津のいつも世話になるバイク屋さんの御大から、中標津と計根別の間で一晩を過ごした経験を聴いたことがある。スノーシェルターもなく、いつもの国道なのだが、見事に前にも後ろにも進めなくなり、数台が立ち往生したという。天候があまりに荒れてしまうと、エキパイに風が吹き込む事で、エンジンをかけていられない状況になり、装備によっては凍死さえ珍しい事ではない。冬の北海道の厳しさをつくづく感じさせられた。
車で冬に走っていると、写真のような状況になる事もある。長距離トラッカーはこんな視界や路面コンディションでもそれなりのテンポで走り抜けるが、そういう車ばかりではない。慎重に、また対向車と後続車の様子をみながら、リアフォグとフロントフォグをつけ、走る。まだこの当時はカーナビもなく、自分の経験だけでたどり着く事ができた。
同じ日本でも、これほど厳しい気象状況に出会う地もある。八重山などでは台風が直撃すればそれは壮絶な状況になる。リーフがあるおかげで、高波は自然の防波堤が機能して直接被害を与える事は少ないが、自然のパワーというのにいつも驚かされる。
日本はそういう意味でもいろいろな表情を見せてくれる、小さいけど豊かな季節感をもった国だ。もっと郷土愛をもって接したいのだが、社会はそんなに住みやすくて生活水準や経済指数が高いものではない。この素晴らしい自然や気候をもっともっとみんな感じて、もっと日本を好きになれば、何か変わるかもしれない。
穏やかな日と厳しい日の両方を経験した時、そんな気がした。
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