丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

由のアジ練、本格的に再開(その1)

yonkichi, · カテゴリー: バイク

GWに私も一緒にアジ練に行ってから、ちょっと間があいてしまったが、今日からまたしばらく毎週のアジ練再開だ。
毎週のようにできる環境というのはよい事だ。それでなくても人や犬の時間を費やす時間が長いドッグスポーツなのだから、毎週続けられる環境があるのはとてもラッキーな事でもある。ましてやアジは大変なスポーツであり、犬との意志疎通が成り立たないとまともに走れないというものなのだから、練習なくては成り立たない。とてつもない時間を費やしている人が大勢いる世界なのだ。
私は前回走らせて貰ったが、今は見よう見まねでできる所までしかできないのは自分で分かっていた。実際はもっと練習をしていかなければ、もっとくーと意志の疎通をはからなければできないスポーツがアジリティ。簡単ではないのは充分に分かっている。
今回は私の用事がある関係で、今日は会社を休んで由に同行。大渋滞の谷原付近で1.5倍の時間がかかりながらも、お昼前にフィールドに到着。昼食も取らずに、練習場へ飲み物やクレートなど練習に必要な荷物を運び入れた。
挨拶もそこそこに、私だけ車でガレージへ移動。由が練習している間、私がやらなければならない事をしに行く為だ。裏道を走り繋いだが、幹線道路に出る所では大渋滞。今日はどこもかしこも混んでいるようだった。
ガレージは兄が仕事中。邪魔にならないようにエスクードを停め、置かせて頂いている屋内からまずは残っているロッキーの夏タイヤをどかし、バイクを引きずりだした。フロントのエアーが抜け切っている上に、扉近くに荷物が積まれているので出すのに苦労しながら青空の外に。みると埃がまんべんなく積もっている状態だった。
このエンジンは3年弱、火が入っていない。DJEBEL250XCはバッテリが弱く、まず1年以上乗らなければ必ずあがってしまう。端子をはずしておけば、何とか1年持つか持たないかという微妙な寿命だ。
キャブのフロート室のガソリンが終わっていると思い、覚悟しながら行ったのだが、3年近く前にちゃんとその事も考えていたようで、ガスはそれ以上抜けなかった。
ヤフオクで購入した中国製のMFバッテリーをセットアップ。最近安いバッテリーが色々出ているのを知ったのだが、その中でも比較的信頼できそうなブランドを選び、送料込で3000円弱のバッテリーを事前に準備していたのだった。これまで乗る度にあわてて近くの用品ショップやバイクショップで、DJEBEL250XCのバッテリを購入してきて、毎回10000円近くの出費を強いられていたので、正直ウンザリしていた。それが私の気に入らない点でもあった。XRはバッテリーレスだったにもかかわらず、キック2~3回で目覚めてくれていた。
しかしDJEBELのオーナーズクラブの情報から、秋葉原の部品屋で安いバッテリが手に入ると知って、まめにチェックしていたのだが結局欠品で手に入らなかった。しかし最近はそれよりちょっと高価だがそれでも正規品の1/3程度の値段で買えるバッテリがすぐに見つかるようになった。
タイヤのエアーを入れて、各部をチェックした上で、バッテリーを接続。イグニッションを入れるとデジタルメーターが点灯した。そしてチョークを引き、さあかかるかどうか、と唾を飲み込んで気合を入れ、セルボタンを押した。
…いともあっさりとほぼ1発でエンジンは息を吹き返した。正直、驚いた。
雑音もなく、カムチェーンの音がちょっと気になるが、これは元々このエンジンの音だ。消音された純正のステンレスサイレンサーは、小気味のよい単気筒の音を鳴らし、どちらかというとメカノイズが目立つ。しばらくバイクをサイドスタンドからはずして垂直にして暖気をする。
アイドリングが安定して、チョークを段階的に戻して軽くスロットルを煽る。レスポンスは問題ないのだが、このキャブは新車の頃からアイドリングがたまに安定しなくなる。それにスロットルを戻した瞬間に、スパーンとエンストをしてしまうのだ。
ストールしそうになるアイドリングの中、エンストしないうちにとヘルメットを被り、ワークブーツの紐を結び、グラブをしてまたがった。
久しぶりの感覚。夏のような日差しが腕に感じられ、大げさではないが10年前くらいの夏にタイムトリップしたような感覚が沸いてきた。
慎重にクラッチを繋いで、試走にでかけたのだった。
写真はDJEBEL250XC。年月は経っているが、屋内保管なのでエンジンもエキパイもリムも綺麗なものだ。
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