丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

霧ヶ峰周辺への旅4/5

yonkichi, · カテゴリー:

6時に目がさめたが、頭痛は解消していなかった。朝食前にくーの排泄も兼ねて散歩。エコーバレーの駐車場で少し長い時間をかけてぶらつくが、誰もいない。霧が今日も低い位置まで降りてきていて、涼しくて気持ちがいい。標高が高いせいか、胸が苦しい感じがして、頭も抑えつけられているような気分だ。
宿の駐車場に戻ってくると、宿のコーギー、あんずくんが散歩を終えて帰ってきた所だった。去勢していない男の子で6歳位らしいが、くーは去勢していない男の子には弱い。逆に同じ女の子や去勢している男の子には妙にコーギーらしく威嚇する。気が強くて臆病なのが、実はくーの性格なのだ。しばらく遊べ遊べモードで駐車場を走り回っていた。
部屋に戻り、くーに軽く朝食前のおやつを与え、飼い主は食堂へ。オムレツ、サラダ、ソーセージなどが盛り合わせられた皿と、パンの皿、フルーツジュースと、ぶどうやオレンジなどの皿が並べられていて充分な量だった。コーヒーをお代わりし、チェックアウト。最後にあんずくんとひと暴れして、宿を離れた。
本来は明日が私が仕事なので、早めに帰る事にしていたが、折角だからと清里か軽井沢経由で、今回のもう1つの目的である内山牧場のコスモスを見にいこうかと提案した所、由は大賛成。蓼科スカイラインを通ろうかと思ってはいたのだが、少々ルートが重複するが麦草峠経由で清里へ降りようという事にした。
麦草峠はまだ午前中なので交通量も少ない。白駒池は気持ちのよい所なのだが、ここもうるさいほどに犬禁。駐車場にはワンサカ車は停まっているのだが、それは問題ないらしいのが意味不明だ。
下っていくと林道の分岐があり、そこにまたもロッキーを発見。通りすぎてから由に話をすると、観たいというのでバックで逆戻り。するとこれも見事にマリンランナー。こちらは若い人が乗っている感じで、松本ナンバーの地元車。車内にはドライフラワーなどが飾られ、愛されている雰囲気があって嬉しくなった。2台並べて記念撮影。しかしこれまでもめったにみたことがないロッキー、それもマリンランナーというのは恐ろしい偶然だ。何かあるのではないかと思える程の出会いに、驚いてしまった。
国道経由だったのでペースは落ちたが、無事清泉寮に到着。大量の観光客で驚かされたが、いつものおいしいソフトクリームはすぐに食べる事ができた。観光客の方にくーを入れ代わり立ち代わり撫でて頂いた。お昼をすぎてしまい、今回はそばをという事で清里駅近くのそば屋へ。
とろろそばと大ざるに、天ぷらの盛り合わせを頼む。由はうどん派なのだが、そばもなかなかいいねというようになってきた。食後は相変わらずパステルカラーでセンスのかけらもない駅前をうろつき、ぬれ煎餅を食べながら、小雨が強くなってきた中を車に戻り、内山牧場に向けて移動開始。ここからは由に運転してもらう。
野辺山近くで野菜などの露天販売があったので立ち寄る。地元産は少なかったが、レタスとトマトなど、地元のものを購入。途中給油してコスモス街道に入る。
写真はR299麦草峠の山梨側で偶然みつけたロッキー・マリンランナーと共に。
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霧ヶ峰周辺への旅3/5

yonkichi, · カテゴリー:

美ヶ原高原美術館に向かうビーナスラインの標高をあげていくと、濃霧と言える視界悪化となっていった。ワイパーも一番遅い間欠にしている程度で十分なのだが、この霧の濃度でその程度のフロントガラスの濡れという事は霧が相当に細かく軽いような感じだ。10m先くらいから、スモールを点けている車がいきなり現れる。先行車がいきなり乳白色の壁から現れるのはちょっとドキっとする。センターラインと路肩のラインをみながら、集中して走るのだった。
ナビがあってこういう時はとても助かる。あとどのくらいでどういう地形に出るのかが分かる。分岐が数カ所あったが、看板もよく読めないので、ナビの案内は便利だ。駐車場に無事入るが、濃霧の中相当な数の車が駐車されているのには驚いた。
美術館入り口の近くに車を停め、くーを早速外に出した。物凄い音量でアモーレの鐘が14時を告げた。犬も入れるのだがこの霧では折角の作品も見えないだろうと、近くを歩ける遊歩道に入ってみた。
木道が整備され、美術館の周辺に整備されている遊歩道は、霧の中だがいい感じ。遠くに美術館の中からと思われる人の声や、すぐ近くのビーナスラインを走る車の音が時折聞こえるが、濃霧のせいか静かだ。牛伏山山頂という所まで歩いたが、ケルンが積まれレリーフが確認できるだけで何も見えない。それでも貸し切りの山頂で、くーは嬉しそうに走りまわっていた。それだけで満足なのが彼女だった。
ゆっくりと戻るが、途中山本小屋への分岐の先が気になる。今度あらためて天気のよい日にでも来たいものだと思った。下りはあっという間で、美術館敷地内の橋をくぐる頃には、視界も少し晴れてきて部分的に青空も見えた。
折角だからとソフトクリームとお土産を由に買ってきてもらい、私はくーと外で待機。下り始める頃にはまたすっかり深い濃霧に包まれてしまった。
ビーナスラインなどの峠では、先行車が遅いとそのペースに皆あわせなくてはならなくなる。つまりはじめた頃、私達は温泉に立ち寄る為に途中の分岐を左に折れると、先行車はまったくなくなり、ハイペースで下る事ができた。
長門温泉やすらぎの湯という派手な看板のクアハウス施設に入る。驚く事に、駐車場にはあのロッキー。それもマリンランナーの同色という完全に同じモデルが停まっていた。思わず記念撮影。中にはどうも肉体労働者系の人が使っているような雰囲気が感じられたが、妙な縁に少しドキっとする。
風呂は露天なしのちょっと温泉度が低いものだったが、300円という値段なので満足。由は腰の治療も兼ねている為、少しゆっくり入ってきてもらい、私はマッサージチェアで100円のくつろぎ。
時間も17時近くになり、宿に向かう。ナビで案内されたルートは通行止めになっていたが、片側からのルートに入り、エコーバレースキー場のペンション村の奥の方に、目指す宿はあった。
この宿の予約を取ったのは3日前。雰囲気がちょっと私達の定宿である弟子屈の鱒やに近く、値段もそれほどでもなく、食事も普通にコース料理という事、またコーギーの先住犬がいるというポイントで決定した。安直だがまあこんなものだろう。犬可の宿という点では、いろいろ制限もある。
霧の漂う中、薄暗くなってきた宿にエスクードを停め、チェックイン。誰もいないような暗さだったが、厨房に行くと宿主さんが仕込みをしていらっしゃった。他に静岡からの犬連れ客が1組だけで、静かな宿だ。
お風呂は私は寝る前にも入りたいので、案内された部屋でちょっと休憩。しばらくして食事の声がかかり、くーにはクレートの中で待ってもらいながら、飼い主は食堂へ向かった。ちょっと不満気の声をあげているが、吠えはしなかった。
夕食はグラスワインがついて、キャベツ系のスープ、魚料理、サラダ、肉料理とライス、デザート、コーヒーor紅茶という内容。量的にも充分なものだった。素朴な味つけと内容は、気取り過ぎない感じで妙に落ち着けた。
食後、まだ19時すぎだったが、眠くてたまらない。由も妙に疲れていて、布団で横になるとそのまま寝息をたてていた。私は天気を確認したかったがテレビで丁度やっておらず。AirEDGEも一瞬アンテナが1本立ったが、その後は圏外で使えず。携帯で天気予報を確認したあと、占有できるお風呂に入り、戻ってくると由とくーはすっかり寝ていた。
ちょっとだけ荷物を整理し、私も何だか頭が痛いので、頓服を飲んで横になると、そのまま眠ってしまった。
写真は霧につつまれた美ヶ原高原美術館脇の遊歩道。ちょっとしか離れていないのに、由がうっすらとしか見えない。
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霧ヶ峰周辺への旅2/5

yonkichi, · カテゴリー:

乙女の滝のあと、渓流沿いに上流へ向かって歩く。どこかの情報で、横谷観音からなら下るだけなので楽だとは書いてあったが、その通りかもしれない。でも渓流沿いの道を遡る事は気分的に気持ちがよく、途中ちょっと水が溜まって泥が気になる所があったが、ほぼ水はけもよいコースで歩き易かった。
川には鉄分が含まれる水が流れ込んでいるせいか、所々色が赤錆色に変色している。温泉ではなさそうだが、成分は清流とは言えないだろう。それでも川底には大きな岩があって、迫力がある渓流だ。しばらく歩くと木の橋が何カ所かにかけられていて、そこでも記念写真。川沿いに右に左に歩けるルートは、紅葉のメッカには相当なハイカーが来るようだ。残念ながら、まだ紅葉には早い時期のようで、その分人も少ないのはメリットか。
いきなり大きなホテルが現れ、宿泊者が散歩がてらに軽装で歩いていた。なんでも相当に高級な所らしいが、作りは結構古い感じの温泉宿だ。トレッキング大好きな我が家は、ホテルが建っているだけでちょっと興ざめしてしまうが、風情のある宿なら悪くはない。しかし人の生活している場所が川の上流にあるという事は、基本的に川はそこから清潔ではなくなってしまうので、もっと森の中の方が好きなのだ。
途中結構な急坂があって、そこだけ簡易舗装されていた。きっと坂がきつすぎて、雨とかで道が崩落してしまうからだろう。真冬には氷瀑になるという滝まで行って、折り返す。
くーは久しぶりに臭いかぎ放題。何の臭いがするのか、草むらに頭をつっこんで出てこない。まあ春や夏ではないので、ダニやノミなどの心配がない今の時期なので、私達も気楽になれてよい。やはり秋が一番好きなのかもしれない。紅葉が真っ盛りの時期にまた是非来たい。
車に戻り、10時半頃だったのだが、次回来る時の為に横谷観音側の入り口を調査しに、麦草峠へ向かうR299を少し登る。目的の場所までちょっと迷ったが、結構な駐車スペースもあって今度はここに停めて歩いてもいいかなと思うものだった。但し、ピストンルートになってしまうので、苦労は一緒なのだったら、復路が下りの方が楽だ。
ちょっと寄り道した分、11時半をまわってしまい、慌てて昼食ポイントに移動。白樺湖の大観光地エリアを抜け、姫木平別荘地へ向かう。ここで選んだのは、ハンバーグの美味しいというお店、「レストランひいらぎ」。12時をすぎていて、3連休の中日なので混んでいるかと覚悟していくと、貸し切り。テラスでくーと一緒にと思っていたのだが、この時期はテラスは使っていないらしく、くーは車内で休憩してもらい、飼い主はドイツ風とメキシコ風のハンバーグを注文。なかなかおいしく、満足感を味わえた。ちょっと高めの値段だったが…。
宿泊場所がこの近くなのだが、まだ13時なので思い切って美ヶ原高原へビーナスラインを登る。車山は私がスキーを始めた頃に、一番通った所だ。伊那の友人の家に泊まり、そこをベースにスパイクを履いたFRのセダンで、冬の難所と言われている杖突峠を越えて通ったのだった。こうして雪のない時期にみると、なかなか高原っぽくていい感じだ。しかし霧雲がところどころにかかっていて、見通しは悪い。でっかいバイクがグループで大勢走りまわっていた。
エスクードはビーナスラインの上りでは微妙にナラシの回転域のリミットにかかってしまう時が多い。ナラシでいくつまで回していいものかという基準は、結構人それぞれだと思うが、それ以前にナラシでいきなり峠に行くというのはよくないのかもしれない。しかし、折角だから気持ちのよい道を走りたいのだ。霧ではあるが、折角装備されているサンルーフをフルオープンにして涼しい空気を取り込みながら走った。
途中八島ヶ原湿原が賑わっていた。霧ヶ峰周辺で唯一、犬禁を明確にうたっている所だ。まったくあれだけ大量の人が入り、タバコは吸うわ花はつむは触りまくるわで、何が犬禁だと思うのだが、実は霧ヶ峰エリアに含まれる八島ヶ原湿原においても、完全に犬禁と決まっている訳ではない。
立派な犬禁看板が建っている。しかしこのエリア全体を包括する霧ヶ峰のメーリングリストでは、犬禁ではなく犬連れのマナーアップを呼びかけている。それは当然の事で、犬連れのハイカーにとっても守らなければならないが、子供連れやましてや人がこれだけの量入るのに、生態系の破壊だの言語道断の理由を打ち出している連中が居るのも事実だ。さっさとこのような無駄な金をかけて建てた看板を撤去し、文面を訂正すべきだ。情けないというか、結局自分の頭の中の都合で、権力というか立場を悪用して主観を押しつけているに過ぎないと私は思ってしまうのだが…。
駐車場でその愚かな証拠写真を取り、駐車場のかたわらには山積みのゴミの山や、そのゴミを生み出す食べ物の売店が大手を振っているのを目の当たりにするのだった。
写真は横谷渓谷沿いを歩く私とくー。
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