揚州商人が好きyonkichi, 2006-11-18 · カテゴリー: 食べ物明日の出かける予定を前に、雨対策として車のフロントガラスにガラコを塗っていると、餃子のおいしそうな匂いが漂っていた。 夕食を何にするかを考えていた時、由が上海焼きそばを食べたいと言い、それに決定。しかし、上海焼きそばといえば、揚州商人の上海焼きそばの味が思い出される。中国の醤油の味とでもいうのだろうか、独特の本場に近い味なのだ。 また私は揚州商人の皿海老ワンタンや、杏仁豆腐が好きなのだ。めん類も細いシンプルな麺なのだが、黒酢ラーメンをはじめ、色々本格的な味が楽しめて、大好きだったりする。 我が家の近くにも多くラーメン屋はあるが、なぜか揚州商人は定期的に通いたくなる。以前武蔵小山の店に、北千束のしつけ教室に行っていた時代、よく帰りに食べて帰った。車を停められるスペースがあるので、丁度よいのだ。他にも多く支店はあるのだが、なかなか車で行けない。最近は特に駐禁が怖くて結局自宅で食べてしまったりする。まあお金が勿体ないのでそれでもいいのだが…。 東池袋店が我が家から一番近いようで、今度車で行ってみようと思う。 写真は最近の新製品、マンゴー杏仁豆腐とライチ杏仁豆腐。 揚州商人が好き へのコメントはまだありません
幌加内そばyonkichi, 2006-08-30 · カテゴリー: 食べ物さぬきうどんと手打ちのそばを比較すると、どちらが好きだというような話しではなくなる。まったく別の食べ物なのだから、当然だと思う。それがスパゲティでも焼きそばでもラーメンでも、麺類は麺類だがメニューとしては同じものにはならない。面白い所だ。 私はそば好きだったが、実の所そんなに味にはうるさくない。安売りの乾麺のそばでも、一人の時はおいしく頂ける。朝からたぬきそばを作り、由に食べさせた事もある。そばの味が分からないという由でも、暖かい関東風のたぬきそばは、好評だ。新そばとか、そばが香るとか、あまり意識した事がない味オンチでもある。 そんな私が、3年前に日本のそばの最大の産地である、北海道は幌加内でそばを食べた。このあまりのおいしさに、私にしては珍しく、食べる事で幸せを感じられた程だ。 その日は美瑛で1泊したあと、雨の中、一人で神威古潭を抜け、幌加内へ抜けた。途中、降り続く雨と、時間調整の為に、道の駅「森と湖の里ほろかない」にある温泉に入る。カッパをはぎ取るように脱ぎ、玄関の傘たてに干したが、他に傘をたてている人は殆どいなかった。駐車場にも車の数は数台で、皆地元の人ばかり。 ゆっくりと雨の降る中、露天風呂で体を伸ばし、レストハウスでは、打ちたてのそばが食べられるというのが大きく書かれていた。結構な値段だったので、結局パス。雨の中カッパを着て、左右そば畑の国道を北上する。 久しぶりに来た朱鞠内湖。雨に煙る暗い雰囲気は、1985年に訪れた日と変わっていなかった。あの日は晴れていたはずなのだが、人影のない湖畔は、立ち枯れた木が湖面から頭を出し、人造湖なのに厳しい過去を表しているようだった。その湖畔に、この年、新たにユースホステルができて、興味が出て宿泊するつもりになった。 そのユースは、私の弟子屈の定宿の、リンダル・シーダー・ホームズの特徴である、プラウウィンドゥを模したリビングがある。そこ以外は、普通の建物なのだが、真新しい宿には、私と同じかちょっと上くらいのペアレント夫妻が取り仕切っていた。 かの有名な礼文島のユースで、若い頃ヘルパーをしていたらしく、その筋で情報を耳にしたのだが、そんな事はどうでもいい。夕食は幌加内そばを使ったそばづくしが食べられるというのが魅力だった。 私はあまりの土砂降りで、午後の早い時間にチェックインさせて貰った。夕方にバスで到着する鉄っちゃんが一人来るだけで、ペアレントもあわせて4人の夜になる。リビングからは素晴らしく美しい庭のようなスペースが見え、そこは雨で煙っていた。ただちょっと違和感があったのは、巨大なテレビとそれを見る為のソファだった。旅人宿やユースとうよりも、ペアレントのリビングといった感じを受けた。しかし客室の仕分け方はユースそのものだった。 夕方、トントンと音が館内に響いていた。あとで知ったのだが、ペアレントがそばをそば打ち部屋でひたすら打っていた音だったのだ。ペアレントはこのユースを建てるにあたり、幌加内でそば打ち修行をしたそうだ。そんなに長い修行をした訳ではなかったようだが、この夕食に出たそばを食べて、私はそばのおいしさを感動的に感じる事ができた。 普通なら何枚も食べたら相当な額になってしまうが、結局3枚と、最後に暖かいそばが出た。添えられたおにぎりもそばの実が入っていて、香ばしくておいしかった。そばづくしは予想以上に素晴らしく、冷たい雨が降り続く朱鞠内湖畔の夜は、幸せな気分ですぎて行ったのだった。 夜はしばらくペアレントさんと話をして、寛いだ。ちょっと私と同じような、昔と今のギャップを寂しく思っているような、そんな共感を感じながら、それほど会話に盛り上がりもなく、時間がすぎていった。 写真はこの日の感動的においしかったそば。また機会があれば食べに行きたい。 幌加内そば への4件のコメント
さぬきうどんyonkichi, 2006-08-29 · カテゴリー: 食べ物恐るべきさぬきうどん、という本が面白かった。随分前に読んだものだ。 私は東京生まれの東京育ち。うどんといえば、立ち食いの真っ黒の汁に頭だけ見え隠れする、あまり腰のないうどんというのがイメージだ。逆にそばは好きで、東京の立ち食いでどちらかを選択を迫られたら、まずそばを選ぶだろう。 うどんは由と一緒に暮らすようになってから、食べる回数が極端に増えた。当然おいしいうどん、いわゆる腰のあるさぬきうどんしか該当しないのだが、だしも関西風のものに限定される。東京の醤油ベースのうどんは、まず食べない。 数年前に、さぬきうどんのメッカ、香川を中心とする四国ではとてもメジャーな「セルフ」方式を採用したチェーン店、はなまるうどんが東京に進出。我が家もよく足を運んだ。池袋西武デパートの屋上に、本格的なさぬきうどん屋があるときけば行き、富士市周辺のスマル亭にもよく立ち寄ったのだが、どれもピンと来なかった。はなまるはそういう意味ではさぬきうどんの本流に近かったのだが、いかんせんぬるく、ダシもいまいち。ただタコ天が昔あって、それは評価できた。今はみかけなくなってしまい、ますますはなまる離れが進んでしまった。 私の実家の近くに、東京麺通団という怪しい店ができた。実はこれがあの恐るべき、を仕掛けた人々が関係する直営店だった。この味は由にとっても太鼓判を押せる程、本格的にウマかった。麺のコシも、ダシも東京ではナンバーワンだと断言する程のできで、今でも近くに行けば結構な頻度で立ち寄る。おみやげのうどん玉は今も2箱ストックされている。 そしてうどんブームは映画「UDON」の公開で、また再燃しつつある。先日テレビで特番をやっていて、録画してみたら、また食べたくなってしまった。 何より、香川のセルフうどん、製麺場は、旅を感じる。私が四国を旅した時、まだセルフうどんの事はまったく判らず、現地のオジサンの見よう見まねで食べたのを思い出す。おでんを煮た鍋が、なぜか夏でも店内にあったり、その素朴さとあまりに質素な店内は、私の旅心をこれでもかとくすぐった。 四国に行きたい。香川のうどんを食べたい。由とくーを連れて、ロッキーで廻りたい。そんな気持ちが沸いてきた。その気持ちが抑えられず、これまた近所にある「こがね製麺所」へ日曜のお昼に行った。ここのうどんはちょっとイマイチなのだが、セルフの雰囲気は充分ある。東京でもこのレベルのさぬきうどんが食べられるようになった事を、素直に喜びたいと思うと共に、またあの蝉時雨の中、強い太陽に照らされた瓦やトタン屋根の製麺場を廻りたいと強く思った。 写真はそのこがね製麺所。麺通団が歩いていける所にできてくれたらもっと嬉しいのだが… さぬきうどん への2件のコメント