丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

甘いアスパラは塩で

yonkichi, · カテゴリー: 食べ物

頂いたアスパラを天ぷらで食べた。やはり素材のよさを味わうには、山菜系は天ぷらが一番好きだったりする。できる事ならキャンプで取り立てをその夜に天ぷらにして食べるのが最高なのだが、まあ家でじっくりと揚げたてを食べるのもよい。
今回送って頂いたアスパラの食べ方としては、昨年と同じようなメニューが多かった。わさびマヨネーズあえ、焼きアスパラを大根おろしと醤油で、アスパラ入りペペロンチーノ、アスパラのトマトソースのせ、他にも色々な炒め物に入れたりした。おいしいアスパラは甘く、歯ごたえもよい。細いこちらのスーパーで手に入るようなアスパラは、比較にならない程甘さが足らない。
ついでに茄子やさつまいも、ニンジンのかき揚げ、ピーマン、まいたけ、しいたけなどを一緒に揚げ、野菜天ぷらを楽しんだ。皆おいしいのだが、やっぱり天ぷらはおいしい。
天つゆも昆布出しで作るが、素材がよいものだと塩で食べる楽しみもある。塩は石垣の塩。以前小笠原で買った塩はイマイチ好きではなかったのだが、八重山の塩はおいしさを実感できた。他にも海外の塩なんかもあるのだが、私は国内の塩で充分。
ただ油の後始末が面倒だ。コンロ周辺にはやはり無数に油がとんでしまう。あとの掃除を考えると、野外であげて、油は固めて捨てるというのがスマートで楽なのは確かだ。反面、虫が入り込んだりもするので一長一短もある。
最近あまり凝った料理をしていないのだが、それだけ日々に余裕がないのかもしれない。ダッチオーブンも使っていないし、保温調理器もしまったままだ。大会やアジ練ばかりでは、なかなかそんな余裕もないのだが、キャンプシーズンも近づいている。またじっくり料理してみよう。
写真はそのアスパラの天ぷら。ちょっと焦げてしまったが、充分に甘く、そして適度な歯ごたえを塩で楽しんだ。
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アスパラは北海道産

yonkichi, · カテゴリー: 食べ物

先日、札幌の友人から荷物が届いた。昨年送って頂いた北海道は滝川産のグリーンアスパラガス。昨年あまりのおいしさに、さすが北海道産と大げさだが感動すらおぼえたのだった。それからは我が家の食卓に、太い根の方まで甘いアスパラを使ったメニューが並んだ。
私は野菜はどれも好きなのだが、アスパラはちょっと高級な食材なので、沢山は食べられない。そして都心で手に入るものは殆どが細く、ひょろっとしたもので、おまけに量はちょっとなのに高い。普段は作れないメニューが楽しめる食材なので、煮たり焼いたり揚げたりしつつ、ちまちまと楽しむものなのだ。
最近生協の宅配などで買う野菜は、せいぜい馬鈴薯、人参、玉葱に加え、チンゲン菜や手に入りやすくなった京野菜の水菜、どじょういんげんに絹さや位だ。どれも味は薄いのはやはり都心で手に入るものの宿命なのか。田舎で食べたトマトや人参の甘さは、なかなか出会えない。当然市場に出れば高値で取引されるのだが、産地で食べるものは海のものも山のものも味の濃さはしっかりとしている。
私は農業を大学で専攻したのだが、真面目な学生ではなかった。日がな1日、バイトとバイクでの旅ばかり考えていた。冬はスキーにのめり込み、農家の友人宅に泊り込んだり、民宿に泊り込んで働きながら練習したりしたのだが、当然学業は適当だった。
高校時代では農業を専攻するなんて考えておらず、推薦が受けられたのにもかかわらず、あえて普通の大学を狙って一年浪人もした。しかし浪人し、真面目に勉強するうちに、農業に興味が出てきたのだった。そんなこんなでそっち系の大学には進んだのだが、結局そんな事は入ってからは頭から薄れ、旅に出るための準備に明け暮れる日々になってしまった。
何の因果か、実は私の父親も兄貴もみな農業系に進学していた。そういう事からくる反発もあったのだろう。しかし結局は大したポリシーがない事に自分で気がついてしまった。情けない事に、上っ面だけで農業をバカにしていたのだ。高校時代は本意ではないうちに高原野菜の川上村に泊まり込み、ハードな仕事をしてしまった反動なのかもしれない。しかし後に大学時代では網走の農場で、オホーツク海まで続く畑で収穫の手伝いをした時はキツかったが楽しく思えるなんて、当時は想像もしていなかった。
友人の多くは東京以外の兼業農家の息子であり、彼らは充分に努力してやってきていた。また半分近くは、単に大学生活を楽しめればいいと考えどの大学でも構わないというタイプだったろうと思う。私はどうなんだろう。日本を旅して、その頃であれば信州や四国の自然や山間の農村を見、農家のおじいさんやおばあさんと交流する事で、農家に対して新鮮なものを感じる事はあった事から、そこから日本の農業を知りたい気持ちは芽生えていく。
色々な農業があり、色々な生産者や規模、流通レイヤーがある。その中で農業を一括りにするのは暴力的だが、確かに農業を学ぶ中で必要になる事なのだ。私は農業にかかわる経済面を主に学んだのだが、ある意味流通レイヤーや農協、経済連などが占めるあまり心地よくない部分が見えてくるのも現実だった。そう、北の零年を観た人ならうっすらとそのレイヤーが判るだろう。
自分が食べるためにする農業。しかしそれを行うには、膨大な時間と労力が伴う。しかし多くの農家は兼業であり、その範囲ははっきりしていない。規模が大きく影響してくる訳で、楽しみながらする農業とは大きくギャップがある。
ただしかし、最近農業が再確認されてきていると言う。丸ビルの地下で栽培される米は話題性だけが先行しているように思えるのだが、話題性も大事な事だ。農業という人間が元来生きていく為に採るだけでなく、育てるというプロセスが加わった最初の産業は、もっと重要視されてもよいはずだから。
私は子供の頃から、食べるものはできる限り残さないのがポリシーだ。特に米などは、最後の一粒まで食べる。だから作る量が食べる量になってしまう為、食べすぎてしまう事もあり、逆に健康によくないと言われるのだが、性分でもあるので困った所なのだ。農家の人が育てた一粒の米は、とても粗末に扱えない。単に子供の頃の週間だけでなく、そんな気持ちが確立したのも、そういう大学に行ったせいなのかもしれない。
何だかよくわからなくなってしまったが、農作物はとても大事であり、安ければどんなものでもよいというものでもなく、人間が食って生きるという点からもっと重要に考えるのが本当なのだと思う。
写真はそんな事はどうでもいいから食べさせろという表情のくー。アスパラも大好物だ。
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アジ欠席でカレーうどん

yonkichi, · カテゴリー: 食べ物

今日は初アジの日。しかしあまりに練習不足というのと、雨予報が重なり、結局エントリーできなかった。本当ならどんどん参加したい所なのだが、なんせ大和フィールドがなくなってしまい、折角行きやすい場所だったのに非常に残念だ。予定では大和の倍の距離に新しい練習場ができるらしい。高速代もなかなかばかにならないので正直厳しい。
まだアジ機材などがあっても自主練習なんかできるレベルではないと由は言う。確かにまだどういう風に練習を進めるべきか、機材ひとつ並べるにしても、ただ単並べるだけではだめなのだ。やはりコーチについて学びたいというのはよくわかる。それに、くーにとっても自己流で練習するよりも、迷わせずにしっかりとした進め方で練習をしていくべきなのだ。
先日そのセミナーでお話をさせていただいたウィルパさんは、今日の初アジに出られていたようだった。レポートを観させていただいて、やはり素晴らしかった。ウィル君とウィルパさんのコンビネーションは素晴らしい。とても1年ちょっとの経験でここまでこられたという風には見えない。練習や努力の量は私たちには真似できないレベルなのだろうという事が容易に想像できた。
くーにとって成績とかではなく、走り、跳び、潜り、登り降りする事が幸せなのだが、それがハンドラーとしての飼い主との対話でこなしていく事で、くーや飼い主の喜びも倍増できる。失敗すると、飼い主もくーもそれがよく判り、くーはワンワンと不満を表す。これは飼い主だけでなく、そして犬だけでなく、お互いが失敗と感じ取っているのだというのが分かってくる。それは、こういう競技の中で培われた関係だ。
今の所参加できそうなセミナーがなく、6月の中旬に行われる初アジをターゲットにしてはいるが、なんせ練習する機会がない。悩むのだった。
朝から結構雨がシトシト降り、昼には時折強く降ったり止んだり。仕方がないのでくーを家の中で遊ばせてやってから、飼い主は久しぶりに外に昼食を取りに出た。近所にできたカレーうどん屋の「金飩家」。東京の大雪の降った日にはじめて入ったが、スタンダードな讃岐うどん好きな私たちとしてもなかなかイケると思ったうどん屋だ。最初私はお約束だがカツカレーを頼んだのだが、ここはやはりオリジナルの「異国カレー」がお勧め。写真は「異国カレー」の角煮トッピング。
カレーうどんを食べながら、外は大雨に。アジ会場に出なくてほっとする反面、遅れをとっているような気がしてちょっと焦るのだった。
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