丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

都会に住むという事

yonkichi, · カテゴリー: あれこれ

エアコンのドライを稼働させながら寝ていると、眠る事はできるが喉がおかしくなる。またドライでも明け方結構体が冷えている事もあって、体がだるくなる。今年もそういうシーズンが始まったようだ。
今の我が家は小規模なマンションなのだが、メゾネットで2階部分と3階部分がある。私が家を出たのはまだ10年前程度なのだが、実はその時、世間知らずな私は、売りに出ていた新大久保駅近くの1LDKの新築マンションを1度見にいっただけでいきなり購入したのだった。
そのマンションには結果的に1年しか住まなかった。引っ越しの案内を出して、友人を色々呼んだりして新しい生活を楽しんだのだが、大きな問題があったからだ。それは騒音。6階建ての5階部分だったが、とにかく上の階の住人の歩く音が気になる程響いた。
販売会社や施工会社を呼んで、実際に音を聴いて貰ってもらちがあかず、上の階の住人は一切聞く耳もたずで、紛争状態になり、私はすっかりノイローゼになってしまった。そして住みだして半年もたたずに実家に舞い戻ってしまった。最近のマンションの騒音対策の甘さにしてやられた、とでも言うのだろうか。最近はフローリングが殆どで、足音が響き気味になっている。そして建物の高さの限界一杯にフロアを増やす為、屋根裏や床下の防音対策が犠牲にされる事になり、壁も含めた間接音の伝わり方は、昔よりも悪化しているのではないかと思う。反面、直接音はコンクリートスラブやサッシにより減っている。
引っ越して、バイク用に駐車場も借りたのだが、すぐに引っ越し先を探す事になってしまった。同時に予定にもなかった結婚も同時に進んでしまう事になり、新大久保の家を実家の管理をしている不動産屋経由で売りに出したのだが、これがまたなかなか売れない。しかし、丁度そのマンションの前の部屋に住んでいる方が親切に、知り合いの不動産屋を紹介してくださり、そこに一度相談しにいくと、売れなかった不動産屋よりも高く、あっという間に買い手をみつけてくれた。
広告で目をつけた新しい住まいはこれから施工する為に、更地にモデルルームが作られている所だった。そこは16世帯の小さなマンションだったが、玄関は完全に独立し、各部屋に階段のあるメゾネットタイプ。私が狙ったのは、もう階下はこりごりなので、上の階の角部屋だった。先着順だったそのマンションの発売日は土曜だったが、月曜の朝から便利屋をネットで探して頼み、なんとか希望の部屋の順番を確保する事ができた。
順番取りで泊る事も想定し、会社も休むつもりだったが、発売5日前に全ての上のフロアが決まってしまい、販売会社側も流石に近隣に迷惑だったり、並んで貰う人の健康状態の事も考え、整理券を配る事になり、夜は家で寝る事ができた。何とか無事に発売日を迎え、2番目に小さい部屋だったが、2LDKの角部屋、2階と3階部分のメゾネット型のマンションをめでたく、あらためて買う事になった。
前のマンションのローンがまだ清算されていなかった事もあり、銀行まわりをして資金繰りに相当苦労したのだが、無事に前のマンションの売買契約も済み、今のマンションの支払いだけになった。当時は賃貸にすべきか、また頭金を何とか大目に用意するかなど、胃の痛い日々を送ったのだが、なんとか普通の家賃よりも少ない月々の支払いで住む事ができ、それももう8年目を迎えている。支払いはまだ随分残っているのだが、毎月支払う分や賞与時の支払い、固定資産税を含めても、賃貸より大した差はない。結果的に支払った分が自分の資産になる事を考えて、私は買う方を選んだのだ。
マンションは昔ながらの下宿屋に囲まれており、となりにちょっと大きめの建物が建っている事から、風の流れがちょっとよくない。部屋は北向きで、南側はマンションの通路になっている事もあって、あまり日当たりはよくない。ただどの部屋よりも視界はよく、ベランダもルーフバルコニー型だが2つあり、小さいながらも洗濯物を干したり、くーをベランダで日光浴させる事ができた。
困っているのは、階下からや近くのアパートからくるたばこの煙。ちょっと気候がよくなると、いずこの家も窓を開けたくなる訳で、当然喫煙している煙が外に出て、やってくる。すると私のような敏感な体の持ち主は窓を閉めざるを得なくなる。そうするとエアコンを使わなくてはならなくなるのだが、こんな事で苦労しなければならないのも都会生活者の悲しい所だ。
3階部分にある寝室では流石にそこまで煙があがってくる事はないのだが、今度は100m位先に建っているビルの空調の室外機が耳障りな音をたてている為、窓を開け放つと耳鳴りのような音がずっとしている状況になる。季節がよい時期になると、斜め前にある下宿屋の屋根の上にある、レトロな物干し台に学生があがってきて話をしている事もあり、なかなか気が休まらない。
私のような性格の者が都会に住んでいる事が問題なのだと思うようにしているのだが、別に普通に必要な空気を吸って、誰にも迷惑をかけるような事もしていないつもりなのだが、逆に自分が困る境遇には毎日のように出会う。理不尽だとは思いつつ、どうにもなるものではない。これは都会に住まなくてもある事だろう。
エアコンによって、何とか生活ができているといっても間違いではない。働き者の空気清浄機はその分、ずっと稼働している。呼吸器に問題がある人間にとっては、どこに住もうと変わらないのかもしれないが、例えば北海道とかで広大な土地の中のまん中に家を建てれば、そういう事もなくなるだろうなんて考えてしまう私は、根本的に人との共同生活に向いていないのかもしれない…困ったものだ。
写真はそのマンションのパティオと言われる通路。ちょっとした戸建て感覚で見た目はとてもお洒落にできている。しかし収納は殆どなく、施工業者の手抜きで問題も多く、デザイン重視なものだ。
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3 Responses to “都会に住むという事”

  1. うりちゃん より:

    私は都会暮らしは絶対いやです。
    居住空間が狭いところで暮らすのは絶対いや。
    人の生活音に過敏だから。
    その点このアパートは最悪(笑)
    上の歩く音、隣の声、全部聞こえる。
    音の恐怖。PTSDに近いものがある。
    大きな音=怒ってる→怒ってる=殴られる、の構図が出来ているためです(笑)
    父が亡くなってからこれはずいぶん改善しましたがね。やっぱり大きな音は嫌いですね。
    札幌も好きだけどさ。
    頑張って、将来はもっと田舎に引っ越すんだ。
    隣の音が聞こえないところ。

  2. よんきち より:

    うりちゃん
    アパートだとどうしても音には弱いですよね。マンションでさえ、間接音が結構伝わる構造なんですが…音がコントロールできる事って、実は何より一番人の住まいとしては難しいのかもしれません。私も異様に神経質なので、もうダメですね。くーもビクっとすぐに起きてしまいます。一度ノイローゼ気味に敏感になってしまうと、もう我慢できなくなってしまいます。
    こういう性格ってほんと、損だと思います。気にしない人も実際いるわけで、そういう図太さがあればとたまに思ってしまいます。ほんと、ひょんな事でイライラしてしまうのって、凄く損です。
    私も怖い位静かな所に、贅沢な建物の建て方して住みたいです。そこにしばらく住めば、都会に戻っても大丈夫な性格になるかも。

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