丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

初めてのカワサキ(5台目)

yonkichi, · カテゴリー: バイク

伯父の告別式が終了した。
この週末は本当に疲れたが、親戚の中では私は働いていない方だ。
私の親父は、既に他界している。兄弟の中では一番最初だった。今回は親父の兄、長男が他界。そろそろこういう事が続いてもおかしくない頃なのは否定できない。何せ私もそろそろイイ歳だからだ。自分ではそういう事を面の向かって考えた事はないが、嫌でもそういう現実は一歩一歩近づいてくる。こういう事をネガティブに考えてしまうのは私の性格でもある。
バイクと旅で知り合った、父親とまではいかないが、一回り年代が上の知り合い(友人と呼びたい所だが、そこまで私自身がオトナになりきれてない…)はその歳で起業したり、バイクのライディングも豪快であったり、自分がいかにまだまだ未熟でマイナス思考なのかを痛い程感じてしまう事がある。
まあ性格だからと言ってごまかしてきたのだが、踏ん張らなければならない時は何とかするしかない。だらしないと言われても。事実だと真摯に受け止め、前向きに対処していくべく努力をしようと思う。
前フリが長くなってしまったが、私が私らしいと胸を張って言える時期は、自分のやりたい事を悩まずに取り組んでいた頃がだったと思う。その時期に5台目の相棒、3台目のロードスポーツとして迎えたのがKAWASAKI ZX-4。丁度、GPzシリーズが終息し、ZX系に切り替わろうとしていた時代。エンジンも水冷でかつコンパクトなショートストローク4バルブインラインフォーが国内バイクメーカーがこぞって力を入れていた時代。このクラスは市販車改造クラスのレース人口が増え、ZX-4にもレーサーベースとなるプロダクションモデルも用意されていた。しかし大人気だった前モデル、GPzシリーズから比べると、誰もが認める不人気車でもあった。
私としてはレーサーレプリカというよりツアラーに見えるこのスタイリッシュなバイクに惹かれた。それまで何も文句のつけようがなかったSRX-4から、パワフルで高速巡行型ツーリングができる車種に興味が向いていた。ショップで型落ちの初期型黒を探して貰い、新潟で1台だけ余っていたこいつを値引きして貰って手に入れた。
振り分けバックにタンクバック、少々の雨では濡れないフルフェアリング、モーターのようにスムーズで、高回転型のインラインフォーはそれまで振動や風圧に苦労したツーリングを快適なものにかえてくれた。これまでのバイクは、必ず自爆や接触などにより地面に横たえた事があったのだが、このZX-4だけは一度も倒した事はなかった。とはいえ、ライディングがおとなしくなった訳ではない。ラジアルタイヤのコーナリングはそれまで経験した事がなかったレールの上を走っているが如く、パワフルな走りを楽しむ事ができた。
私はメーカーに拘りはなく、すべてのメーカーのバイクに乗ってみたかったという事も選定理由にあった。カワサキらしくないモデルと言われた事もあったが、私はZX-4を相棒に迎えて、カワサキというメーカーにとても好感を持てた。その理由のひとつに、これまで乗ったヤマハは2台とも、雨による電装系のリークでエンジンがかからなくなったり、キャブに入り込んでいるチョークワイヤーが起因して、そこに水が入り、エンジンがかけられなくなる事が数回起こるなど、あまりよいイメージがなかったのもあった。これは私とヤマハ車の相性なのかもしれない。
またSRX-4とZX-4という流れと、毎年中標津の開陽台で会う旅人の知り合いが増えていった事から、よんきちというキャンパーネームが付けられたというつまらない理由もあり、私の方向性が固まっていった時期とも言える。
今思っても400ccロードスポーツとしては、とても好きなモデルだ。
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