丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

企業トップの平和ボケ

yonkichi, · カテゴリー: あれこれ

先月いっぱいでニフティのTTYサービスが終了した。20年近く前に今の会社に入ってから、業務の連絡用として支給されたアドレスがあり、同時に個人的にも入会したのが始まりだ。
学生時代はパソコンなんかまともに触った事も無かった。農学部という特殊な専攻だった私は、農芸化学や栄養などの学科であればまだしも、私の研究室には生徒が使えるパソコンはなかった。1台が相当な値段だった時代、またOSもCUIでコマンドを打つしかないようなものだった。
会社に入って学んだのはメインフレームOS。カラーディスプレイなんかは不要の文字だけの世界だった。そしてビジネス文書を作る為のワープロや、表計算ソフト位がパーソナルなポジションにあった時代。会社にあった通信機能があるワープロで、モジュラージャックを引き込んで接続したのが始まりだった。
比較的そういう製品が出回った時代から私は通信の世界に入ったので、それ以前のマニアックな人々しか参加できない世界よりも不純というか、単に利用するだけのユーザーだった。今でこそ通信があって当然の世界になっているが、ひとつひとつ環境を揃えて、商用コミュニティに参加するという意味では、垣根は高かった。
メールもフォーラムもコマンドのECHOも、ゆっくり読みながら画面のスクロールを追えるというような通信速度の時代、今はパソコンも回線もスピードアップ、処理速度向上が永遠のテーマのように、突き進んでいる。
ただ今でも変わっていない事がある。入会当時のIDが、私の今のメインIDでもある。結局今もニフティと付き合っている訳で、そういうユーザーをニフティ側はどう思っているのだろうか。
どうも社風なのか、親会社もこの会社も大切なユーザーや末端で働いている社員に対して、敬いの気持ちを感じられない驚くべき発言を、平気でトップが公に発するのだ。このような愚かな企業は他のどこにもない。まったく信じられない脳味噌だ。そんな問題発言をしても、誰も責任すら取れないという事実。社内や契約ユーザーをばかにしているだけでなく、社会的に見てもあまりに幼稚な対応が目白押しなのだ。言ってはならない事を平気で吐くトップ。まったく信じられない。
最近ではココログというサービスの性能が出ないだけでなく、システム的な問題が何度も繰り返し発生しているにもかかわらず、謝罪の言葉が流行りで作ったのか社長のブログにあったかと思えば、不具合はまったく改善されず暫く版数をあげた言い訳ブログが更新されていった。なんと今日の時点でも同じ言い訳をしている。それだけでなく、TTYサービス終了パーティの席で、ニフティの社長は、トラックバックを見ていると殺伐とした空気があり、パソコン通信時代の心の温かさがインターネット時代になって失われつつあるのではないかと少し心配だというような事ぬかしたようだ。あきらかパソコン通信を使った経験がない人間だという事を証明している。
フォーラムでは荒れる事は少なくなかった。問題児もどこのフォーラムにも存在した事を知らないという事は、彼はきっと企業内という守られた環境で、荒れるという事が事実上ない掲示板や、TTYでもメールしかつかった事がないのだろう。不特定多数の人とコミュニケーションを取る事、役職や立場、職業や年齢を越えたネットワークの世界を彼は知らない。そんなのがTTYサービスの終焉を迎えた時に、社長として存在している事は、非常に残念だ。
文字だけの世界は沢山の大事な事を教えてくれ、また経験させてくれた。言い回しの難しさ、相手がどういう気持ちでこういう文章を書いているかという事を考えて解釈しないと、すぐに荒れる原因になる。文章力がないという理由だけで片づけるにはあまりにも短絡的な発想と思えたのは、色々なフォーラムがあり、色々なテーマがある話題で、見えない相手と会話する事は、実際に顔をあわせて話す以上に難しく、それを経験できたからだ。パソコン上でのコミュニケーションだからといって、相手は人なのだ。マナーや思いやりは不可欠だという事。とても簡単な事なのだが、それが匿名性が高いインターネットでは、荒れる場も必ずあるだろう。
友人の多くが現時点でニフティの存在価値をゼロと評価し、契約ISPを乗り換えている事実は、私の廻りだけではなく多くのユーザーが感じている事だろう。P2Pソフトの帯域についても、方式やどうやって制限をかけるかなどの話は契約ユーザにすら公表せず、ウェブサイトのサービス紹介の中で「使い放題」と言っている事からしても詐欺まがいの事を平気でできる会社だ。我々ユーザが対価を払って受けているサービスとは思えない。
情けない、というか、とても日本を代表する企業のトップと思えない人間が、しばらくすると大金の退職金や年金をゴッソリさらって自慢げに若い頃はと語る胡散臭いオヤジの姿が目に浮かぶ。団塊世代が優遇されまくっている時代は、これからもまだ当分続き、しわ寄せは残された世代が背負う事になるだろう。
写真はそのパソコン通信フォーラム、FKENの永源寺オフでの1枚。この帰り道、恵那山トンネル先で始めてGPz900Rで速度超過でお縄となってしまった。
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4 Responses to “企業トップの平和ボケ”

  1. ぱっと より:

    岩手のぱっとです。
    NIFTY、いまだにメインのアドレスです。プロバイダーも替わらず。「サービスが終了」という言葉には、寂しさと、当時のワクワクした気持ちを思い起こさせてくれます。
    通信が生活の一部となり、当初は回りから理解も得られなかった時代に比べると、今は自分よりメールを使い倒しているかみさんを見るに「変わったなぁー」とつくづく感じます。
    通信は単なる手段とも言えます。そこで行われているのは結局生身の付き合い何ですよね。
    うちの娘の部屋の片隅、初めて手に入れ、通信の世界へ導いてくれた「道具」EPSONnoteが捨てきれない気持ちといっしょに、静かに佇んでいます。もちろんいつでも起動できる状態で。

  2. BASS より:

    永源寺の朝はマルタイですな。(と、お約束(^^;)
    当時フツーの人はパソコン通信なんてやらなかったからねぇ。だいたいその時点でちょっとクセのある人しかいなかった。
    個性が魅力な人は多かったけど、その分フォーラムは内憂外患、問題も多かったですね。幸いFKENはメンバーに恵まれてほとんど平和だったけど。
    Wikipediaのニフティサーブの項でAKITSU=☆=ALPHAなんてハンドルを見て、懐かしく思ってしまいます。
    NIFTYのアドレスは今も使っています。

  3. wetware より:

    Nifなぁ、なんか「釣った魚に餌はやらない」を絵に描いたようなサービスだったなぁ(笑)。5年も10年もメンバーなのになーんも特典がないとか、ユーザーがリスペクトされてない感じがありありだった。こころぐ、かえってパソコン通信してた人の方が性能の出ないのに慣れてたりして:-p テレホの時間になると・・・、なんてここのメンバーはみんな身にしみて覚えてるだろうね。あ、BASSさん、おひさしぶりー(って、いたのは先刻ご承知か^^;)。よそ様の掲示板で失礼。ごめん>よんさま(^^)

  4. よんきち より:

    みなさま、コメントありがとうございます。また風邪で調子崩していました。返信が遅れまして申し訳ありません。m(__)m
    ぱっとさん
    ORPも全盛期は本当に発言が活発でしたよね。オフ会もよく行われていました。文字だけのコミュニケーションがあそこまでもりあがったのも、単に物珍しさだけではないと思います。やはりそれぞれがツーリストだったからこそ、話題が沢山あったんだと。
    当時はヲタの象徴だったパソ通ですが、実際そういう人もいましたけど、実感なかったですよね。面白い旅やモノの話が聴けたりして、とても楽しい場でした。今はツールとして確立してしまいましたが、当時から経験してきた人とはやっぱり違う部分が多いような気がします。
    だからといって、古いものを懐かしんでいるだけではないですよね。根っこの部分は一緒でしょう。そう、仰るとおり人と人なんですよね。
    BASSさん
    そそ、マルタイ棒ラーメンでしたね。同じような食べ物を仕入れてくるっていうので妙に笑えました。当時からフォーラムという場を積極的に使っていた人からすれば、今のニフの社長の言っている事って本当にズレているのがよくわかりますよね。情けないというか、ニフの大きな歴史の1ページを上っ面しか見たことがないのが今、社長をしているという事に、失望すら感じます。ニフから抜けていく人の声を聴かせてやりたい。
    ユーザ第一なのに、いつのまにかユーザの声を軽んじるような発言を平気でするようになってしまったようです。どうしようもないですね。BASSさんとか多くの人が、彼らを儲けさせてやったという事も忘れてはならないのに…
    じぞさん
    コメントありがとうございます。トンとご無沙汰ばかりで私の方が失礼ですよね。m(__)m 当時からの知り合いはやっぱりこれからもずっと繋がっていくんだろうと思います。
    私たちはそれを使わせて貰った訳ではなく、活用した訳で、ニフやNTTにとても莫大なお金を支払っていたものとして、感謝されなければならない位です。
    インターネットのように、インフラをタダで使わせて貰って儲けようとしている企業がどれだけ多い事でしょう。使うものが居て、コンテンツが提供されていくという図式だけでなく、ユーザ対ユーザという図式も無視しないで欲しいものです。ユーザがいるからこそ、企業が成り立つものだと思うんですが…

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