時には地を這うように、時にはささやくように
暑さもまだまだ厳しく、私が家にいない日の午後は、1Fの土間で過ごしているくー。我が家はカウンターアローファンによる全館空調が常時稼働しているのだが、正直できるだけ無駄な電力を使いたくないので、ガマンできる日は停止している。
なので、リビングのある2Fはやはり相当に暑くなってしまい、1Fは温度差にして3～5度以上違う時がある。
その分1Fでも過ごせるようにと、いろいろ設備を用意はしているが、まったく2Fにいかなくていいわけにもいかない。
くーは基本的に由が食事を運んでやるし、ひやっとする土間で過ごす時間が多い。前のマンションではエアコンをかけっぱなしが普通だったのだが、その分随分ましなのは事実だ。コンクリートの壁や天井とは違うのだろう。
夜になると一気に気温が下がるのも、都心ではない事もあるし、建材の理由もある。何よりもくーがケヘケヘと舌を出し、暑さであえぐような事がないように過ごさせてやりたい。
写真はブラインドで日差しが漏れる中、土間で昼寝中のくー。
新宿のどまん中に生まれ育った私は、今こうして空の高い郊外に住んでいると、なんであんな空が狭くて息が詰まる中でずっと暮らして来れたのだろうと思う。年に１度以上、北海道や海外にバイクやバックパックを背負って旅に出ていたのは、そこから抜け出したかったのだろうが、今こうして毎日が空の下にいられる事は、とても気分がいい。
その分このあたりには武蔵野地区の一角という事もあり、高圧電線の鉄塔が立っている。その存在感はちょっとした恐怖感すらおぼえるほどだが、また象徴的な建造物というものでもあるようだ。
この直下に住むのはちょっと控えたいが、遠目に見える鉄塔たちは、妙に存在感を感じる。
高さ5mにゴーヤのつるが伸び、今年のゴーヤカーテンがほぼ完成した。一部日当たりの悪い角の生育はいまいちなのだが、それでも密度はいい感じで、最も日当たりを防いでほしい2Fリビング前の窓の密集度はなかなか満足のゆく感じになっている。
そして途端にゴーヤの実ができはじめた。今一気に8個ぐらいが実っている。先日1つをようやく食べたのだが、しばらくゴーヤには困らないかもしれない。もっともっとできて欲しい。夏のビタミン源だ。
風にさわさわとそよぐ葉をみると、涼しげでとても気分がいい。マンションではできない満足度である。
