丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

落ち葉の雨

yonkichi, · カテゴリー: あれこれ

外壁にあたるバラバラという音が最初何なのかわからなかった。こんなに青空なのに雨か、と思ったのだが、そんなことはあり得ない。どうも近くにある雑木林から、北風で落ち葉が家に降り注いでくるようだ。
そういえば昨年はここに引っ越してきてから、落ち葉の掃除をした記憶がある。そしてしばらくしたら、すべての葉が落ちて掃除する事もなくなった。毎年この時期の風物詩でもあるという事だ。季節を感じられるというのはよい事だが、掃除で大変なのも確かである。
しかし今年はそれを楽しんではいられない。例の東電のせいだ。落ち葉を実際に線量計で測ってみると確かに高い。おまけに地表全体が高めなのだ。雨や飛んでくる乾燥した土などが原因なのだろうか。およそ0.02μsvだったのだが、今日は0.05~0.08μsvを記録。落ち葉も同じぐらいで特に高いという感じではなかったが、全体が高めという感じだ。
といってももっともっと線量が高い地域の人だっている。まだマシな方であるのはわかるが、なんだかやるせない。高いお金を払って買った土地が、東電や政府の人災で汚されていく。電気料金を値上げすると言う東電に、税率も上げるという政府。誰も責任を取ってない状況で納得がいくと思えるものか。責任という言葉は責任を取るものであり、その分高額な給料をもらっている。しかし責任だけは取らないという状況に、被害を受けている人々が納得がいくはずがない。
この小さな国土、山奥だろうが最果てだろうがどこにだって日本人は住んでいる。広大な国土を持つ国と比べられないのに、比較は常に事故の規模。本当に性善説だけで語られていていいものだろうか。
物事、常に悪い方に考えてしまう私の性格では、目や耳にする報道にとても胸が苦しくなる日々である。
私の責任は、少なくとも家族を守る事。そして次に、できる事をする事。
そんな状況も知らずにいるくーが、幸せな犬生だったと思えるように、由が幸せな人生だったと思えるように、努力は惜しみたくない。
20111217.jpg

月食の夜

yonkichi, · カテゴリー: あれこれ

今夜は皆既月食の夜。それも天気は良く、時間も21時~23時すぎという一番観測しやすい時間である。我が家も食事をシフトし、観測に望んだ。
カメラを用意したのだが、以前買ったカーボンの大きい三脚が納戸の奥にしまってしまったので見つからない。仕方なく安物のベルボンの三脚を使ったのだが、これがもうグラグラと雲台は動くは脚はガタつくはで、300mmのズームを装着したEOS 40Dは重すぎて厳しい。
電子レリーズをつけて撮影に望むが、ミラーアップの設定を忘れてしまい、仕方なくいろいろやって撮影。イマイチのできだった。
しかし都心からそれほど離れていないこの場所で、これだけ星が見えるのだからうれしい。昨年まで住んでいた山手線の内側からすれば、空気の澄み方や光の少なさは比較にならないようだ。
皆既中は薄暗くなり、月の近くの星が見えるようになった。それが何とも美しい。
写真はアップも多数撮ったが、中で一番気に入ったもの。皆既月食中の空を、我が家の中庭から見上げた所。ひときわ大きいのが月で、小さい星が多数見えるのがわかる。
20111210.jpg

さわやかに冷え込んで

yonkichi, · カテゴリー: あれこれ

朝晩、特に夜明け直前の冷え込みが厳しくなってきた。
私はこの時間帯に出勤するのだが、自転車の辛い時間だ。しかし慣れてくるとそれほど嫌でもない。丁度昨年の今日、新しい家に引っ越してきて、自転車通勤が始まった。その時期がまさにこの一番寒い時期でもあったのだから、経験済なのである。
しかしこの季節の雨や北風は辛い。特に雨はカッパを着なければならない。バックには天気が不安定そうな日にはカッパを入れていくため、重くなる。おまけに着脱するのが駅からなので、なおさら面倒だし、厚着をしているのでパツパツになってしまう。
それでも晴れた青空は四季の中で最も美しい。残念ながらこれからは朝暗い時間に出ていって、帰ってくるのも真っ暗になったあと。休日しかこの空は見る事ができないのだから。
写真はこの季節らしい空と我が家の外壁。コントラストが美しい。
20111203.jpg