お疲れ
yonkichi, · カテゴリー: あれこれ神戸帰省は4泊5日。行きはずっと土砂降りだったので、くーは一切乗車後外に出ずの9時間だった。排泄休憩もなく、ひたすら寝ていた。
到着したお昼から、姪っ子のなっちゃんがくーを気に入ってずっとついて回られ、ぐしゃぐしゃにいじられていた。そしてなっちゃんは私たちと一緒に1泊していったので、まる2日くーはなっちゃんのオモチャになったのだった。
くーは私たちには、嫌な時は嫌と唸る。それでも絶対に噛んだりとかはしないのだが、子供にはなぜか唸りもしない。やられ放題なのだ。わが子ながら偉いと思う。普通は嫌なものは嫌と態度に示すのだが、くーはガマンという事がしっかりできる。
唸る犬をどうのと言われる人もいるかもしれないが、別にそれが威嚇の唸りと不満に唸りの差があれば、生きものなのだから仕方ないと私たちは思う。犬にすべての人間の都合をおしつける事は、最初当然だと思っていたのだが、くーはそれ以上に事の善し悪しがわかる事から、必要以上に求める事は別にする必要がないと思うようになったのだ。
特にくーが病気になってから。ストレスをできるだけかけないように気をつかうようになった。それが免疫系の病気には重要だからだ。なのでくーは今はおおらかに過ごしている。
今の病院の先生から「くーちゃんは唸るけど絶対に噛まないし、お座りも伏せも待ても全部できるおりこうさんね」と随分たってから言われた。先生たちにとっては、噛んだり暴れたりする犬に治療をする大変さがよく分かっているわけで、くーはとても診やすい犬である事がよく伝わっているようだった。
町ですれ違う犬たちも、いろいろな意味で私たちと視点が違う事が多い。第一に「お友達」と言われる事が理解ができない。犬同士がすべてお友達というのはあり得ないし、初対面の犬を不用意に近づける行為がいかにリスキーかを私たちはまず第一に考える。くーはガウガウする事はあるのだが、まず相手が先にしかけてこなければ絶対に一方的にガウる事はない。それが一瞬のでき事なのだが、くーの迫力に負けてなぜかいつもくーが凶暴な犬だとレッテルを貼られる時が少なくない。大抵自分の犬が先に仕掛けているのもかかわらず、よく分かっていない飼い主ばかりだ。
犬ギライな犬であるくーなのはもう仕方がない。しかしアジリティやディスクをやっている時に、ガウる事が殆どない。そう、犬同士のマナーを分かっている犬たちが集まっている事、犬の気持ちや特性を分かろうと学び、それを普段から実践している人の犬たちは、間合いというものをよく分かっているからだろう。
コーギーという犬種の中にも性格はいろいろあるのだが、くーが家族の一人である我が家は、くーとの関係をしっかり作り上げる事、くーという犬の気持ちを理解する事に、最初の1年は殆ど費やしたと言ってもいい。誰が何と言おうと、私たちにとって、くーは人間以上に、人生のパートナーなのである。
くーはくーなりの悩みがある。それは自分の意志を持つ生きものとして当然だ。それを尊重しつつルールも守っていかねば、生きものとしての関係は成り立たない。
写真は変な寝方をしているくー。何かを悩んでいるのだうか。くーも来月でもう9歳。疲れやすくなっているのも事実である。