時には地を這うように、時にはささやくように
武蔵野、というエリアは広い。我が家もその一角にかかっているのか、高圧電線の鉄塔が、ちょっと離れた所を通っている。それが不思議と広い空に映える。
巨大な人工建造物であり、無機的でかつ無節操に独特な存在感を主張する鉄塔。その真下や近くに正直住むのは怖いが、遠くに電線が張られている風景は、ちょっと黄昏を感じる時もある。
電気を送る道でもあるのだが、今の人間の文化的な生活にはなくてはならない存在だ。ただ、なくては生きていけないという訳でもない。
そんな鉄塔を見上げて、帰ってきたと思えるようにはまだなっていない。鉄塔なんかまったくなかった都心に長く居た自分は、実はこの巨大な建造物がとても人が暮らす場所の象徴でもあるのかもしれないと、ふと思うのだった。
写真は夕暮れの鉄塔。どうとらえるかは人それぞれ。私は嫌いではない。
育成がはじまった今シーズンのグリーンカーテン。少しづつ苗が伸びてきて、ネットにつるを伸ばしはじめてきた。ゴーヤがいい感じに元気なようだ。
これから暑くなればもっと伸びが早くなる。その上今年は地植えなので、実が大きくなるのを期待したい。ビタミン補給と苦み料理で、夏場を乗り越えたものだ。
写真は現在の育成状態。植えたのは朝顔とスイートピー各１株、ゴーヤ３株。がんばって繁ってもらいたい。
段々と暑い日が
寒い日があったり暑い日があったりと、コロコロと変わる梅雨入り前後。体調を崩しやすい季節でもあり、私は例年の通り頭痛やら風邪やら喘息でなかなか調子が出ない日が多い。
くーはうだうだとしている私を気にしてか、横になっている私の隣に体をくっつけるようにやって来る。暑くなると逃げるのだが、それでもやっぱりそれはそれでうれしい。
日差しが強くなってきて、まだ室温があがってくる前のこの季節なら、案外リビングが快適である。天井近くの窓から入り混む日差しは、今のうちからもう簾を立てかけてコントロール。ロフト側の大きい窓は、もうブラインドをしめている。
そんな広々とした天井を、寝ころがった私とくーが見上げると、空が青かった。
写真はそんなポジションでくーの後ろ頭から空を見上げた所。もうすぐ暑くてこんな近寄らなくなる季節。
