丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

楽しい日とつまらない日

yonkichi, · カテゴリー: あれこれ

最近愚痴が多いので、自分でも書いていてあまり楽しくない。本来は旅の話が中心のはずであり、実際まだまだ文章にするエピソードはまだまだあるのだが、書く気分にならないというの感じだろうか。ブログで毎日何らかの話を書くとしたら、旅をしている間以外は、あまり楽しい日々ではないのだから仕方がない。
毎日が楽しくて仕方がないという人はどれだけいるのだろうか。もしもいたとしても、人間なのだから喜怒哀楽はあるはずだ。ずっと続くなんて事はない。人は生きていく間は辛い事の方が多いといってもいいのだから。
そんな中で自分をさらけだしても仕方がない。これでもある程度はセーブしているのだが、文章にするとなると楽しい話ばかりが浮かんでこないのも現実だ。
あっという間に1月も後半。先週には雪が降ったおかげで、ちょっと気分転換できたのだが、日陰に残った氷は風情なんていうものもなく、危険しかない。日陰に残った氷をみると、正月の北京を思い出す。ブラックアイスだらけの町を、夏と同様に自転車やバイクの大群が走っているのだ。そう、滑る原因になる水分は全て凍っている訳だから、ドライ路面なのだ。でも何度か自転車が勢いよく転倒しているのもみたことがある。タクシーのタイヤも当然スタッドレスなんかではなく、夏タイヤなのだが、それが普通なのだ。
たまに裕福な人がBMWやメルセデスを乗っているのだが、極端としか言いようがない。そういう車は毎日磨きあげているのか、日本を走る同様の車のように、美しく輝いている。鄧小平が掲げた、裕福になれる者から裕福になれ、という言葉の通り、極端な経済格差がどんどん都市圏では広がっている。
日本もちょっと前は同じような風景があったはずだ。富を手すべく、誰もが隙を伺っている。私もそうか、といわれると、チャンスがあればきっとそういう気分もなるだろうと思う。しかし、今はそんな隙なんかある訳もなく、少しづつコツコツと住宅ローンを返し、ささやかな小遣いを貯めて旅に出る。いや、それでも充分に楽しいのだ。幸せとも言う人がいるだろう。そんな事さえできない人だって多いはずだ。
先日、会社を休んで真っ昼間に風呂に入った。私はカラスの行水みたいに、風呂の時間は15分程度なのだが、その時は半身浴で30分、湯船の中で窓をあけ、青空をみていた。すると、気分がとても穏やかになっていくのがわかった。
旅は誰の心にも、どんな時にも存在するのかもしれない。愚痴があふれる毎日、ちょっとした安堵感をもっと積極的に味わえる人生にしたいと思った。損な性格のおかげで、なかなかそういう気分になろうとしない自分がいる。由のようにもっと、なるようになる的な考えに、少しでもいいから自分で努力しつつかえていきたい。
きっと春になれば、春の気配で少しづつ気分も穏やかになるだろう。まだしばらく寒い日々が続くのだが、無理せずに全てにおいてマイペースで、今しかできない事をしていこうと思う。
写真は北京は西単。日本で言うと原宿、渋谷といった所だろうか。道路は凍っているが、自転車は多い。
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単騎、千里を走る

yonkichi, · カテゴリー: あれこれ

高倉健氏が主役の新しい映画が始まる。ロードショーでみるつもりはないのだが、私はこの映画に3つの面を期待している。それはこんなものだ。
・張芸謀監督が描く日本人
・麗江の姿
・高倉健の演技
張芸謀(チャン・イーモゥ)監督の作品では色彩がとても美しい。果てし無くモノクロに近い中国の自然の中で、文化がその色彩を表現するようなものというべきか。HEROやLOVERS、そしてセブンソードなどはストーリーよりもその鮮やかな映像が印象に残る。
中国の都市圏以外を実際に旅すると、土と砂の色に染められているイメージが強い。チベットやモンゴルはもちろん、西安や重慶などでもやはり色があまりない雰囲気を感じられる。しかし多民族国家である中国は少数民族などの美しい民族衣裳や装飾などが色鮮やかな文化を感じられる。
今回の映画は雲南が舞台のようだが、私は雲南は麗江、大理、昆明を旅した事があるので、とても気になっている。特に麗江はとても好きな地であり、その神々しい玉龍雪山や、世界遺産でもある町並み、町をくまなく走る水路と石畳が素晴らしい文化を感じる。漢民族とは違った文化があり、ナシ族が多く生活する中国という言葉でくくれない場所でもある。そこに日本を代表する高倉健が一人で出向き、ロケをしてきたという事だ。
ストーリーは息子の意志を継いで映画を撮りに雲南に向かったというものらしいのだが、中国人にも高倉健の認知度は高いらしい。これは私としても嬉しい事でもある。過去そして現在、人間は争って歴史を重ねてきているのだから、過去を繰り返さないように現代の人間が同じ過ちを繰り返さないようにしていかなければならない。対異国に限らず、それは自分の廻りの人々に対しても同じ事ではないだろうか。
外国の人間でも尊敬できる人は沢山いる。少なくとも私はこの国の人間は…というくくりではひとつも判断していない。それだけに、できるだけ色々な国をこの目で見たい。接したいと思って旅をしてきた。日本でもそうだ。東京以外の日本をみたくて仕方なくて、日本縦断もした訳だし、それは日本を越えてこの地球上でも同じ考えだ。
高倉健という一人の俳優が、世界的に有名になり、色々な文化の違う人々の心に訴える事ができたのなら、これは同じ日本人として嬉しい事だ。そして今度は中国の監督によるハリウッド映画。期待せずにはいられない。正確に日本人の文化が折り込まれるかというのは心配だが、100%そうでなくてもいい。
麗江は素晴らしい場所だ。人々も穏やかに過ごしている。ただ日本と同じく、大きい地震に見舞われる事がある地でもある。また是非、この地を旅したいと思う。
とりあえずはこの映画が楽しみだ。
写真は麗江の美しい水路。
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月曜は根雪と共に

yonkichi, · カテゴリー: あれこれ

夜中に胸焼けが激しくなり、胃が痛み眠れなくなってしまった。明日からまた仕事の1週間がはじまるのだが…寒い朝が身にしみる。といってもたかだか氷点下1度程度。北海道では既に20度を越える寒さが続いているらしいので、大したことはないように思えるが、都心での冷え込みというのは数値以上にしみるものだ。
北海道では冬はいちいちマイナスとか氷点下とつけない。それが当然だからだ。まだ夜があけていない中、コートを羽織ってまだ氷が残る道をバス停まで歩く。いつもはぎりぎりになって走ったりするのだが、今日は走ると危険なので少しだけ余裕を持って出た。
ヘッドライトが沢山、目の前を通りすぎていく。しかしよく20年近く通勤しているものだと自分で驚きを感じる。まあ勤務先はこれまでも変わった事はあるのだが、ここ10年程は本社勤務が殆どだ。中、1年半ほど川崎の事務所に通った事はあったのだが、それでも朝出る時間はこのくらいだ。
長くひとつの会社で仕事を続けると、いつまでこれが続くのかと思う事が多くなる。若い頃はそんな事を思うよしもなく、毎日する事や納期、そして休暇を目指して仕事をこなしていくまでだ。最近はどんどん後ろ向きになって、もともと義理だてするような事もないわけで、給料を貰っている分をしっかり働けばよいという事に考えが変わっていってしまった。
しかし独立した人は、そんな余裕もないだろう。たまに余裕のあるように見える独立した友人を見るが、実際はもっと濃密に忙しい時間も過ごしているはずだ。大きい会社に勤めるという事は、いろいろなメリットやデメリットがあり、自営や独立と比べられない部分も多数ある。
今はこうしているが、いつかゆっくりと朝を迎えて、くーと明るくなってから散歩をして、仕事にとりかかれるような時間が来るだろうか。こうしているうちに結構年をとってしまった訳で、そのタイミングというのはなかなか難しい。一昔前ならもう転職や独立は難しいと言われる年齢に入っている訳だから、尚更だ。
といっても夢は見続ける。いつか、マイペースで仕事をして、生活して行ける日々を。ないものねだりなのはいつの時代もどんな立場でもあるものだろう。
写真は恋しい雪中露天風呂。場所はご存じ北海道は和琴温泉なので、昼間は人が多くてなかなか入れない。夜、以前はなかった脱衣所に灯るランプが湯気でぼんやりと浮かび、横では白鳥が鳴く中、入る風呂は格別だ。横にテントを張り、風呂から出てそのままテントに入り込み、シュラフにもぐり込んだ。
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