丘に吹く風

時には地を這うように、時にはささやくように

エンデューロな日々

yonkichi, · カテゴリー: バイク

体力が落ちている…
いきなりオヤジ臭い愚痴のような出だしだが、正直な所、体力は落ちる一方なのは事実だ。
もともとテニスを少しやる位で、水泳も苦手だし、球技も友人とごくまれに楽しむ程度だったから、元来スポーツマンではない。
しかし、バイクでの競技には、会社員になってから少しやっていた。これがまた持久力がない私としては、30分走り続けるだけで相当にキツイ。バイクは競技用のKX80-2。ラージホイールの為、80ccとはいえ気を抜くとフロントが天を仰ぎ、バックドロップを食らう程のパワーの持ち主だ。当然保安部品はまったくついていないし、2st混合の為、ガソリンにオイルを混ぜ、それをタンクに入れて走る。市販車のようにオイルタンクなんてないので、ますます軽くできている。
オフロードバイクには、ブログに書いた通り昔から乗っていたが、競技に出たのは会社員になってから。友人と交代で4時間や6時間を走り切る競技だ。ただ、クローズドコースを使う為、ただ林道を走り続けるようなオープンエンデューロではなく、ジャンプ台やテーブルトップ、ウォッシュボードやヌタ場などがある為、テクニックも体力も普通のツーリングとは違うものが要求される。
写真の筑波サーキット裏のコースには、結構通った。このコースくらいなら初心者でも楽しむ事ができただろう。しかし、後半に出た伊豆富士見ランドは変化に飛んでいて楽しかったが、実際は体調が悪く相当まいっていた中での参戦だった。ちょっと情けない思い出だ。
ヘルメットは当時の私のカラー、アライMXエンデューロのブラックにカワサキグリーンのストロボライン。ブーツもモトパンもブレストガードも揃え、気合を入れてモータースポーツに没頭していた頃であった。
同時期に前に書いた通り、車のワンメイクレースのサポートをしていたので、サーキットの雰囲気に一番染まっていた時期だったかもしれない。またいつか、余裕ができたら走ってみたいが、何より自分の体を鍛えなければ…
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2スト本格エンデューロ(6台目)

yonkichi, · カテゴリー: バイク

疲れはなかなか取れず、今晩もちょっとした騒ぎがあったが、とりあえず平静を取り戻した。
今日は家に帰り着くなり、愛犬のくーに飛びつかれ、上に乗っかられて15分ほど延々と舐められた。何かあったのかと思ったが別段何もなかったようなのだが、今日は執拗に手から顔から舐めつくされ、妙に興奮していた。まあ帰りを楽しみに待っていてくれるのは嬉しい事。ただ骨折している指が痛々しい。遊びに行けない分、いろいろとストレスがたまっているのだろうか。
さて、もう少し自分の過去のバイクの話。
ZX-4に乗っている頃、一番のめり込んでいたのは、友人が取り組んでいたスターレットEP71のワンメイクレース参戦の手伝いだった。会社員になって、関連会社の同期の友人が、私がバイク乗りである事や、整備などを一通りできる事を知り、手伝いを頼まれたのがそのきっかけだ。
毎週のように、友人のガレージがある埼玉県菖蒲町に仕事が終わったあと出かけた。ハードな週末で、睡眠時間も殆ど3時間程度。金曜の夜0時近くになってバイクでガレージに到着し、翌日のスポーツ走行の為に徹夜に近い状態で整備し、夜明け頃に筑波サーキットに移動。走れる時間はほんの30分程度だった為、レースに向けてのセッティングは素人だった事もあり、終始難航した。
レーサーである友人のドライビングは、それこそ目からうろこが落ちる程の激しくかつ正確なものだった。車(普段の足も同形のEP71に乗っていた)は激しくコーナリングで車体をブレークさせ、交差点を真横になりながら、でもしっかりとコントロールされながら走り抜ける。レーサーは普段はそういう走りを町中ではしないという事だろうが、彼はストリートで周囲の安全を確認した上で、よくそういう走りを助手席に人を乗せながらしてみせた。
その手伝いに後輩が一人やってきたのだが、それが乗ってきたのがカワサキKDX200SR-2。倒立フォークの軽量200cc2ストロークエンデューロマシンだった。それまで普段から乗れるオフ車というと、4stのXL系が一番適していると思っていたが、この後輩のKDXに乗せて貰ったが最後、こんな楽しいバイクがあったのかと衝撃を受けた。
田んぼのそれこそ人が一人歩ける幅しかないあぜ道を、100km/h以上で安定して走り抜けられる足まわり。そしてアクセルワークだけでホイールリフトするパワー。どれを取っても衝撃だった。2stはガンマである程度納得し、どちらかというと4st派だった私が、下から上までのパワフルさと軽さ、そして何より素晴らしい足回りにまいってしまった。
その翌週末、私はいつものカワサキショップに立ち寄って、既に生産中止となっている初期型の黒が残っているか聞いてしまった。まあモデルチェンジして随分経つので、無ければ諦めもつくと思っていたのだが、運悪くまたZX-4と一緒で1台だけ残っていたというのだ。それも12万円引きと提示され即決。それからというものの、常にオンとオフの2台以上同時所有するスタイルになってしまった。
しかし燃費が悪い事もあり、一度だけトムラウシの林道を走ったが、ミスコースし半分走る事を諦め、新得に戻ってしまったり、振動がすごく日帰りツーリングの帰り、東名高速上でナンバープレートを落として紛失してしまったり、いろいろ大変な事も起こった。このモデルのお約束であるミッションケースのメカニカルシールがイカレ、ギアオイルが乳化するトラブルも起こった。しかし、オフの楽しさの新しい扉を開いてくれたバイクである事は確かだった。
このあたりから、私のバイクは殆ど黒い車体ばかりというイメージになったようだ。カワサキは黒が似合う。また初期型のカラーが一番好きだったりする。
写真は釧路湿原の北、コッタロ湿原のダートで。お約束の荷物の積み方だ。
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初めてのカワサキ(5台目)

yonkichi, · カテゴリー: バイク

伯父の告別式が終了した。
この週末は本当に疲れたが、親戚の中では私は働いていない方だ。
私の親父は、既に他界している。兄弟の中では一番最初だった。今回は親父の兄、長男が他界。そろそろこういう事が続いてもおかしくない頃なのは否定できない。何せ私もそろそろイイ歳だからだ。自分ではそういう事を面の向かって考えた事はないが、嫌でもそういう現実は一歩一歩近づいてくる。こういう事をネガティブに考えてしまうのは私の性格でもある。
バイクと旅で知り合った、父親とまではいかないが、一回り年代が上の知り合い(友人と呼びたい所だが、そこまで私自身がオトナになりきれてない…)はその歳で起業したり、バイクのライディングも豪快であったり、自分がいかにまだまだ未熟でマイナス思考なのかを痛い程感じてしまう事がある。
まあ性格だからと言ってごまかしてきたのだが、踏ん張らなければならない時は何とかするしかない。だらしないと言われても。事実だと真摯に受け止め、前向きに対処していくべく努力をしようと思う。
前フリが長くなってしまったが、私が私らしいと胸を張って言える時期は、自分のやりたい事を悩まずに取り組んでいた頃がだったと思う。その時期に5台目の相棒、3台目のロードスポーツとして迎えたのがKAWASAKI ZX-4。丁度、GPzシリーズが終息し、ZX系に切り替わろうとしていた時代。エンジンも水冷でかつコンパクトなショートストローク4バルブインラインフォーが国内バイクメーカーがこぞって力を入れていた時代。このクラスは市販車改造クラスのレース人口が増え、ZX-4にもレーサーベースとなるプロダクションモデルも用意されていた。しかし大人気だった前モデル、GPzシリーズから比べると、誰もが認める不人気車でもあった。
私としてはレーサーレプリカというよりツアラーに見えるこのスタイリッシュなバイクに惹かれた。それまで何も文句のつけようがなかったSRX-4から、パワフルで高速巡行型ツーリングができる車種に興味が向いていた。ショップで型落ちの初期型黒を探して貰い、新潟で1台だけ余っていたこいつを値引きして貰って手に入れた。
振り分けバックにタンクバック、少々の雨では濡れないフルフェアリング、モーターのようにスムーズで、高回転型のインラインフォーはそれまで振動や風圧に苦労したツーリングを快適なものにかえてくれた。これまでのバイクは、必ず自爆や接触などにより地面に横たえた事があったのだが、このZX-4だけは一度も倒した事はなかった。とはいえ、ライディングがおとなしくなった訳ではない。ラジアルタイヤのコーナリングはそれまで経験した事がなかったレールの上を走っているが如く、パワフルな走りを楽しむ事ができた。
私はメーカーに拘りはなく、すべてのメーカーのバイクに乗ってみたかったという事も選定理由にあった。カワサキらしくないモデルと言われた事もあったが、私はZX-4を相棒に迎えて、カワサキというメーカーにとても好感を持てた。その理由のひとつに、これまで乗ったヤマハは2台とも、雨による電装系のリークでエンジンがかからなくなったり、キャブに入り込んでいるチョークワイヤーが起因して、そこに水が入り、エンジンがかけられなくなる事が数回起こるなど、あまりよいイメージがなかったのもあった。これは私とヤマハ車の相性なのかもしれない。
またSRX-4とZX-4という流れと、毎年中標津の開陽台で会う旅人の知り合いが増えていった事から、よんきちというキャンパーネームが付けられたというつまらない理由もあり、私の方向性が固まっていった時期とも言える。
今思っても400ccロードスポーツとしては、とても好きなモデルだ。
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